29話「下心とな」 ページ31
確かちょうどこのくらいの背だった。
歳の差はあったものの、そんな彼女とこの世界を旅するのも楽しいだろうと思った。
そんな矢先、彼女は___
「……Aさん?」
思わず顔を上げる。
リムルに私が涙を浮かべてるのを悟られないように。
『ううん。なんでもないよ下心の塊』
「まだ言うのそれ!?ほんとに心当たりないんだけど!?!!」
『…何でかは教えたげない。胸に手を当てて考えてみなさいな』
「ええ……なんだろうこのやるせない気持ち……」
はいはい。と言いながら立ち上がる。
『あぁ、あと私のこともう呼び捨てでいいから。リムル。私も勝手にそうさせてもらうし』
「唐突だなあ……まあいいけどぉ……」
不服そうだが、了承してくれた事に笑顔で頷く。
さて、のぼせて横に突っ伏してるエレンを連れて部屋に戻るかな。
重力操作で極限に体重を軽くして肩に担ぐ
「なあA、女の子を担いじゃダメだと思うんだ。後どこからその腕力が」
『気にしない気にしない。…おやすみリムル』
「お、おう。おやすみA。
…もう少しエレンに優しくしてやってくれ」
そう言うリムルを一瞥して、部屋に戻る。
エレンを布団に寝かせてから、自分も布団に入る。男組は別室で寝るようで、この広い部屋を2人で広々と使うことができた。
とりあえず眠るとしよう。
疲れからか、すぐに寝れそうである。
そんなことを思いながら、目を瞑った。
30話「涼し気な空気に当てられて」→←28話「彼女と重ねて」
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怠慢のにぼし(プロフ) - 100人突破しました!!皆様お気に入り登録ありがとうございます!! (2020年3月13日 12時) (レス) id: 2524957e30 (このIDを非表示/違反報告)
怠慢のにぼし(プロフ) - いえいえ!!!!進行上少しだけになるかもしれませんが気長にお待ちください!!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 2524957e30 (このIDを非表示/違反報告)
黒い翼の堕天使(プロフ) - マジですか!?ありがとうございます!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
怠慢のにぼし(プロフ) - 本当にごめんなさい!!!!!!機会があれば百合をぶち込みます!!!!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 2524957e30 (このIDを非表示/違反報告)
黒い翼の堕天使(プロフ) - 好きです!!! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 87644745f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怠慢のにぼし | 作成日時:2020年1月4日 22時