55.守れるのは side…。 ページ7
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彩羽｢はぁっ、はぁっ、はぁっ……Aっ｣
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何回目かのコールで出たAは今にも消えてしまいそうな声で。
駅の近くの小さな公園のブランコに揺られていた。
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｢彩羽っ……｣
もともと小さな体が、もっと小さく見えた。
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彩羽｢……さっき、松村から全部聞いた｣
｢大我とはさっきバイバイしたよ。一人になりたいって言った｣
彩羽｢A、無理して笑わないで｣
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Aの体をぎゅうっと強く抱き締めれば、またひっく、と泣き始めた。
｢好きって言えなかった｣
彩羽｢落ち着くまで、ずっと側にいるからね｣
｢ありがと、｣
ぽつり、そう呟いたA。
私はただ、Aの頭を撫でて、抱き締めることしか出来なかった。
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北斗｢川波のやつ……確かこっちに、｣
急にごめん！と言って駆け出した川波を追って数分。
下駄のくせになんでこんなに足が早いんだ？
やっとのことでたどり着いたのは、駅の近くの小さな公園。
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西宮さんが、いた。
泣いているであろう西宮さんを川波が割れ物を扱うかのように優しく抱き締める。
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俺は狼狽えた。
いつも太陽のように笑う西宮さんが、あんなに小さく見える。
泣いている。
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川波に一歩負けてしまった。
俺が、俺が……。
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唇を噛み締めて、鉄の味がじゅわっと広がる。
俺は拳を握りしめて、ただ立ち尽くすしかなかった。
"北斗、Aのこと泣かせてしまった。"
京本からのメッセージ。
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北斗｢俺なら……………………｣
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俺なら、絶対＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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あんじゅ(プロフ) - えみりーたさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡本当にお待たせしました〜(TT)次回の更新もお楽しみに！！ヽ(*´∀｀)ノ (2022年8月10日 23時) (
レス) id: b8ed25930e (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - はじめまして。ずっと更新待ってました！切ない展開に、胸が締め付けられてます。この後どうなるのか、ますます楽しみになりました。期待してます！ (2022年8月10日 22時) (レス) @page8 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅ | 作成日時：2022年8月10日 19時
