56.残された時間 ページ8
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あれから。
｢A、さっき大我くんのお母さんから……｣
家に帰って、ほぼ同じタイミングで大我のお母さんが私のお母さんに連絡をしていたことを知った。
すっかり泣き腫らした私を見て、全てを悟ったお母さんは、何も言わずに私をそっと抱き締めた。
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補習に行っても、先生の話すことが全部異言語のように聞こえた。
それはいっつもじゃん、って言うノリツッコミに乾いた笑いしか出ないくらい、私の心はすっからかんだった。
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私に残された時間は一週間。
私は、何も出来なかった。
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和也｢ちゃんと勉強してたかーお前ら｣
一週間後、それは奇しくも登校日の日と同じだった。
あれから、大我とは一言も話していない。
ぼーっとどこか一点を見つめて、頬杖をついたまま。
二宮先生の話を聞いているのか、いないのかも分からなかった。
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この教室から、この街から、この国から
和也｢……連絡事項はこんなもんで、京本｣
大我｢はい｣
大我は、
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大我｢みんなに報告があります。俺は今日、日本を発ちます｣
大我｢理由は、イギリスでミュージカルを学ぶためです｣
いなくなる。
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あんじゅ(プロフ) - えみりーたさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡本当にお待たせしました〜(TT)次回の更新もお楽しみに！！ヽ(*´∀｀)ノ (2022年8月10日 23時) (
レス) id: b8ed25930e (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - はじめまして。ずっと更新待ってました！切ない展開に、胸が締め付けられてます。この後どうなるのか、ますます楽しみになりました。期待してます！ (2022年8月10日 22時) (レス) @page8 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅ | 作成日時：2022年8月10日 19時
