10 ページ10
・
・
スクールバッグをリュックのように背負って、ヘッドホンを付けてゲームをしながら靴箱に寄りかかっていた彼。
え、なんで。
大我が待っててくれた…?私のために?
「、なんで?」
大我「おばさんからメール来たろ?今日ウチで飯食うらしいじゃん」
俺もさっきかーちゃんからメール来た。
・
「大我と一緒に帰るの久しぶりじゃない?」
大我「んーそうだっけ?」
「最近一緒に帰ってくれないじゃん」
大我「なに、一緒に帰りたいの〜?」
・
電車を降りて、そこから少し坂を登ること10分。
ニヤリと笑った大我に、スクールバッグで背中を叩いておいた。
・
昔はここは手を繋いで歩いていたなぁ。
手を繋いで歩かなくなったの、いつからだっけ。
小学6年生の頃。
大我と同じ学校に行くために勉強ばかりになって、友達と少し溝ができてしまって、無視されるようになった。
私は休憩時間にも勉強していたから、私にも非があるとは思っている…。けど。
・
○「Aちゃん、つまんない!きらい!」
「えっ、なんで…」
・
12歳の私に、"嫌い"の2文字は重くて。無視された挙句嫌いなんて言われて、勉強も大変で心が潰れてしまいそうだった。
そんな時。
・
大我「そんなやつ、Aのともだちなんかじゃない」
私の大粒の涙を、大我の小さな腕が拭った。
グレーのブレザー。
大我「Aはおれがぜったいまもる。だから、もう少しがんばって」
真っ白くて温かい手が、私の頭を何度も撫でてくれた。
大我「おれんちでショートケーキくおう?」
大我の家までの坂道。
手を繋いで歩いた。
250人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんじゅ(プロフ) - mayu11172000さん» コメントありがとうございます♡Part2はまだ下書きの段階なんです…ごめんなさい(><)もう少しお待ちくださいっ!!! (2022年5月11日 8時) (レス) id: b8ed25930e (このIDを非表示/違反報告)
mayu11172000(プロフ) - パスワードを教えていただきたいです!楽しみにしています😻 (2022年5月11日 2時) (レス) @page28 id: 1d2423b3c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんじゅ | 作成日時:2022年4月1日 2時