【実話】夏みたいな君。太陽のような貴方。最低な私。 (ページ2)

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きっかけは忘れてしまったけれど、出逢って2ヶ月ほど経った9月。

君と初めて電話をした。

君は私がよそよそしく呼ぶと「君からは呼び捨てがいい」と不貞腐れた。

そして、「寂しいから朝まで繋いでおきたい」そう言った。

君が苦手だった。

その後の電話でも、君は変わらなかった。

「君が言うなら煙草やめるよ」そんなことを私に言った。

私は「本当に？」と笑いながら、「煙草は好きな人に言われたらやめるよ」とインスタライブで溢した君を思い出していた。

やっぱり君が苦手だった。

何度目かの電話の途中、君のスマホに会社からの連絡がきた。

もう遅い時間。君のからだにはアルコールが流れていた。

聞いてみると、君のした仕事に不備があったらしい。

君は「よし、今からやるか！先寝ていいよ」と一つも愚痴を零さず笑っていた。

その日君を苦手な理由がわかった。

叶わない恋をするのが嫌だからだ。

そう気づいた時には、もう手遅れだった。

自覚した好意を隠せない私は「君が好きだよ」次の電話でそう伝えた。

君からは「ありがとう」と一言。

「やっぱりこういう人だよな」と心の中で苦笑いをした。