サクマくんは食べたい

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：skm






a「来る者拒まず。去るもの追わず。本命を作らないからすぐ相手してもらえる。キスだけでイけ」

「阿部ちゃんもうやめて」

w「快楽の悪魔。 ぷぷっ だせぇ通り名」

「うるせぇ翔太」




中学から変わらない信頼できるメンツと今日も昼飯を食べる俺


きっかけは特にない。二次元が好きな俺の三次元への単なる興味本位。


それが今となっては払拭出来ないレッテルってわけ




i「でも本番はしねえんだろ？」

「当たり前じゃん。好きな子とシてぇもん。」

f「ははっ ……欲望に素直でよろしい」

「涼太は相変わらずサクラちゃんだっけ。ラブラブなんだろ？」

m「ラブラブ……かどうかは人それぞれだけどね。俺のとこは付き合い長いからそういうのあんまりないかな」




へえ〜〜なんて人の惚気を右から左に流してパンを齧る


……そういや昨日のアレ、誰も噂してねえな。




w「そろそろ本命作れよ」

f「まあ出来たら出来たでめんどいこと多いけどな」

「……気になる子なら、1人浮かぶ」

f「お！マジですか佐久間さん」

a「とうとう真面目になったか！」

i「どんな子？俺らにもちゃんと紹介しろよ？」

w「出たー！照の佐久間大好き！」

i「ちっ、ちげぇしバカ！」

m「翔太、ご飯粒飛んでるから」




気になる子………というか、変な子


どんな顔だったか全然思い出せねえけど、……なんかマヌケな表情してた気ぃする




「漫研行ってくる」




いってら〜。5限体育だから遅れんなよ〜。と送り出される


3年間適当ながら通ってあんな子見たことなかったから多分タメじゃないよなあ


二年棟をぶらぶらする


廊下を歩いてるだけでコソコソ話をする女子もいれば佐久間先輩だ〜なんて手を振って話しかけてくる女子もいる


………居ない


まさか一年？


一年棟へ向かうために階段を降りていると




「あ、いた。」

『げ』




俺の顔を見るなり可愛くない声を出した探し人


襟に付けたバッジの色でやっぱり二年のようだ


一歩、一歩と階段を降る俺に比例して一歩、また一歩と後ろへ降っていく




「話したいことあるんだけど」

『……私は話したいこと何もないです』

「俺先輩だよ？」

『き、昨日のことなら誰にも話してないですから！あの女の人も佐久間先輩も……嫌な思いするじゃないですか』




………何なの、この子


てか俺の名前知ってんだ。まあそうか




「……ハ？俺だけ名前知らないの不公平じゃん」









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