第219χ ページ40
こうして無事全員助かった
良かった……
斉木くん、何したんだろう
「おー!相棒!2号!帰ろうぜ!全員あの船に乗れってよ!早く行こうぜ!」
《いや……船はもういい。僕は一人で帰る》
斉木くんがスタスタと森の方へ戻ってしまった
「後で乗るから、先行ってて燃堂くん!ごめんね!」
「おー!わかったぜー!」
……ちょっと燃堂くんがバカでよかったと思う
斉木くんに追いつき、隣を歩く
「斉木くん、どうやって救助要請したの?島ごと瞬間移動?」
《さすがの僕も島ごと瞬間移動は出来ない》
「え、じゃあどうやって……」
《だが一部を何回かに分けてなら不可能じゃない。ここは既にあの島じゃない》
「えっ?!」
《僕が徹夜で造ったレプリカ島だ》
「そうなの?!」
《僕だってバカじゃない。いかだに全員乗らない可能性にも当然気づいていた。だから同時進行でこのレプリカ島造りにも着手していた》
「そうだったんだ……」
だからあの時ノコギリ持ってたんだ……
《その時いかだ造りが上手くカモフラージュになった。夜だけじゃなく昼でも木や土を運び出せたし、木を切ったから景観が多少崩れても気づかれにくくなった。あとは寝てる間に全員を連れてきて任務完了だ》
「だからそんなボロボロだったの……?」
確かに、私に手伝えることは無かったし、私が斉木くんに気を使わない様、私が寝れる様、一緒に行動して周りにバレない様に私にも言わなかったのかもしれない
でも安心させる為にあんな優しく寝てろって言ってくれたんだね
目の前にいる斉木くんがとてもカッコよくて、自然と前からギュッとハグしてしまった
《ぉわっ》
でも今はドキドキとかじゃなくて、ありがとうって気持ちが強い
「ありがとう斉木くん。お疲れ様」
《……全く。さすがの僕も苦労したぞ》
「斉木くんのせいかもしれないけどね、ふふ」
《……それはいつか謝らなきゃな》
全員助かった安堵と、斉木くんの温かさで急に涙が出てきた
「うっ……うぇえんほんとに全員助かって良かったよぉおお」
《今更泣く?》
「だって安心したんだもーんぅうええ」
《……言ったろ》
「うっうっ……う?」
《全員助けるって。君も》
「うん……助かった、ありがとう」
斉木くんはため息をつき、"いいえ"と言ってくれた
「斉木くん大好き」
《………………いい加減離れろ。暑苦しい》
「えっ?!これ流すの?!」
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トマト(プロフ) - まつりさん» 是非読みたいです!こちらこそこんな素晴らしい作品と出会いできて良かったと思います!ありがとうございます!これからも応援します! (2021年3月30日 10時) (レス) id: 86cec7f9c8 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - トマトさん» 読んで頂いてありがとうございます……!!書いていて良かったと改めて思いました(T_T)!とっても嬉しいお言葉……!!糧になります!!この後すぐ第6弾に移行してしまいますが、良かったら読んで下さいませ。更新頑張ります!!本当にありがとうございます! (2021年3月30日 9時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - この作品が大好きです!毎日更新お疲れ様でした!更新を楽しみにしています!頑張ってください! (2021年3月30日 9時) (レス) id: 86cec7f9c8 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 黒豆粉さん» わあああ嬉しいお言葉!ありがとうございます!!まさに今更新を楽しみにしてくださってる方はいるのだろうかと考えていたので自信になりました!タイムリー!!笑 ありがとうございます!頑張りますo(^▽^)o! (2021年3月24日 22時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - 好きです!更新されるのを楽しみに待ってます!応援しています!頑張ってください! (2021年3月24日 22時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年3月20日 10時