Ψ後の晩餐5

第180χ ページ1

｢くーちゃん！今学校から連絡網回ってきて今日は学校休校ですって｣


……やっぱりな
大雪警報が出て休校になるとは思っていた

父も会社から自宅待機する様連絡があり、大はしゃぎしている


｢母さん休みになったことだしデートにでも行こうか！｣

｢今大雪よ｣


制服を着替えようと自室へ向かい、階段を登る


やれやれ……
まぁ困ってる人も沢山いると思うが、学生の僕としては休めるので悪くないな

この時点までは


窓ガラスに雪玉が当たり、窓を開けた


案の定燃堂と海藤とAさんがいた
海藤に至っては"雪だるま作ろう！！"と書かれた紙を持っている


やっぱり

雪は嫌いだ


階段を降り玄関のドアを開けた


｢斉木ー！！凄いぞこれは！！異常気象だ！！｣

｢おー！！来いよ相棒！！雪だぜ雪！！めちゃくちゃ降ってんぜ！！｣


見ればわかる
何で休みになったか知ってるか？


｢おはよー斉木くん。うぅ寒っ……帰りたい｣


Aさんの様子からして無理やり連れてこられた様だな
気の毒に


｢雪だるまつくろうぜ！ドアを開けてさ！少しも寒くねぇよ！｣


悪いが付き合ってられんな


｢あっ！おい斉木……｣


ドアを閉め、ため息をつく


やれやれ小学生かアイツらは……
全く頭が痛いな

……ん？
頭が……
うっ！


ズキンと痛むと同時に、断片的な映像が流れた

燃堂が白目を向き口に雪玉が入って倒れており、傍で海藤が"ねんどぉー！！"と叫んでいる映像だ

これは……予知！


何が起きたか知らないが……
このまま放っておいたら燃堂の身が危ない！

家のあらゆるゲームの道具を持ち、急いで外に出て後を追いかけた


｢フン……付き合いの悪い奴だ｣

｢とりあえず空き地行くべ……｣

｢私帰りたい……｣

｢む？｣


海藤が振り返ると、びっくりした顔をされた


｢何かすごい持ってる！！｣


外は危ないから家入れ
20分くらい相手してやる


｢わー斉木くんせっかくこんなに持ってきてくれたんだから家で｢何だよその荷物？！せっかくの雪なんだから外で遊ぼうぜ！｣

｢こんな日に家になんてこもってられっかよ！おれっちは死んでも外で遊ぶぜ！｣


言ったなこの野郎


《君も説得しろ》

(しづらいでしょこんな状況……)

｢ほら行こうぜ相棒ー！｣

｢荷物置いてこいよー！｣


……チッ
やれやれ……

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