Ψ後の晩餐5

第181χ ページ2

｢何で今日はそんなに焦って家に呼んでるの？珍しいね｣

《燃堂が雪の上で白目向いて倒れている予知を視た》

｢えぇっ？！それはやばいね……何だかんだ助けるじゃん｣


正直燃堂がどうなろうが知ったことじゃないが……

だが直前に僕の家に顔を出したのがマズい……
もし大事故が起きたら止めなかった僕の責任追及も有り得る


《とにかく巻き込まれた以上何とかするしかないな》

｢私も協力するよ！予知という手掛かりがあるなら原因を見つけられる……！｣


なんか目キラキラしてないか……？
探偵ごっこじゃないんだぞ……


……うっ


｢斉木くん？｣


頭痛……また予知だ……
Aさんが雪の上で苦しそうに唸っている

君もか…………


《君の予知が視えた》

｢えっ！私？！｣

《今日体調悪くないのか》

｢ないけど……｣


１回内臓を見てみるか……
これは本人には言わない方がいいな


《１回リングを外せ》

｢えっ……わ、わかった｣


……透視をしたが別に体に異常は無さそうだ
くっ……一体なんなんだ


《君は帰れ》

｢や、やだよ……！私燃堂くんと海藤くん放っておけないもん！｣

《危険な目にあうかもしれないんだぞ》

｢でもやだ！放っておけない！｣

｢ぐあああああ！！｣


！？

2人で叫びが聞こえた方を向くと、燃堂が雪にうつ伏せに埋まり苦しそうな声を出していた


しまった……！
少し目を離した隙に……！

ま、まさか雪の下に鋭利な石があったのか？！

もしくは刃物を隠し持つ忍びでも潜んでいたのか？！


｢燃堂くん大丈夫？！｣

｢う……ぐぐ……ああ……大丈夫だぜ｣


ほっ……無事か……


｢倒れた場所に犬のうんこがあっただけだ｣


全然大丈夫じゃない


｢｢うっわ汚ねっ！！｣｣

｢雪で洗っちまえば余裕よ｣

｢｢うわっ！塗るな！！｣｣


とはいえ命に別状はないみたいだしさっきの予知とは違うな

僕が介入したことで未来が変わったなら別だがな

出来ればもう変わってて欲しいものだが……


うっ！！
また……


今度はそっちかよ


次は海藤が頭から血を流して倒れている予知か
チッ、次から次へと……

第182χ→←第180χ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す