Ψ後の晩餐4 (ページ37)

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第167χ ページ37

両親の取材は続き、初詣の願い事を聞かれ答えた所でチャンネルを替えた

｢今お父さん絶対ママ愛してるよって言ったよね……？｣

《やめろ言うな》

その後、クイズ番組で燃堂と海藤
豪邸訪問番組で才虎
大食い番組で目良さん
スポーツ番組で灰呂
蝶野雨緑、高橋、鳥束………………

最終的にテレビを消した

何なんだこれは？！
家でテレビを観るのすら
僕はお前らに苦しめられるのか？！

……ハァ……
もう寝よう

と思ったが昼間からは中々寝られない

……ん
隣が静かだな

ふと横を見ると、Aさんはぐっすり寝ていた
よく寝られるな
こんな狭い所で

少し腹が立ち、頬を軽く抓った
顔を歪め、何かもごもご話し出す

｢……うぅぅぅ……いひゃい……｣

………………

伸ばしてみた

｢ごめんらひゃい斉木く……コーヒーゼリーを食べたのはわらひでひゅ｣

《どんな夢を見てるんだ全く》

面白かったが起こすのは癪だとすぐに手を離した
1度でていたこたつの中に戻り、またうつ伏せになる

暇だ

目の前にはAさんの寝顔
この寝顔ももう何回見たか

……Aさんが僕を好きだと知った時、すぐに諦めて他のやつに行くと思っていた

中々しつこく着いてくるな、君は

だが正直、夢原さんや照橋さんの様に避けようとは思ったことがない

まず第一に避けられる状況では無い
僕の両親に気に入られているからだ

鳥束とくっつくとさすがに可哀想だというのもある
まぁ99%有り得なさそうだが

連想で次々と頭の中でAさんが僕の周りと付き合えばと想像してみたが全部だめだった

まずAさんが僕の周りの男子に興味が無いからだ

本当に僕の事しか考えていない様だ
思い返せば自惚れなどではなく事実

この事実を受け取ってやれないんだな、僕は

では僕が超能力者で無ければAさんの気持ちを受け取ることができたのか？
……いや、そうなるとAさんを守る事が出来なくなる

守ってやりたくなる様な人
では無く、実質守らないと危なっかしいのがAさんだ
オマケにすぐ泣く
僕はそれが苦手だ
僕が守るしかないのだ