第158χ ページ28
「なんで私に相談してくれないの?お友達なのに」
「あぁほら、友達にも相談出来ないことってあるじゃん」
「そんなに大きなことなの?」
「そんなに大きなことだよ!私にとっては!」
「ゆめのちゃんいつも何かあったら私に相談してって言ってくれるじゃん!逆の立場なのに相談してくれないの?」
「……私はAみたいに強制的に聞いたりしない!」
「!!ゆめのちゃんを心配して言ってるのに、ひどい!!そんな言い方ひどいよ!ゆめのちゃん嫌い!」
ふん、とそっぽを向いたゆめのちゃんの反対を向き、くっ付けていたテーブルを戻して前を向いて食べた
ひどいよあんな言い方
ただゆうたくんに冷めて海藤くんの事を好きになっただけじゃん
なんで教えてくれないの
……早く放課後にならないかな
───────
「……ってわけなの、斉木くん」
《ほう、で?》
「で?って……」
放課後、斉木くんとケーキを食べながらゆめのちゃんの事を相談した
ゆめのちゃんが悩んでいるであろう原因も一緒に
《それのどこが悩みなんだ?放っておけばいいだろ》
「大事な人なのに、放っておけないよ!」
《大事な人なら何でも話してくれるのか?》
「それは…………」
《例えば、Aさんの誕生日プレゼントを悩んでいたら?サプライズで渡したくて悩んでいたらどうする。それを無理矢理聞くのか?》
「うっ……それは……」
《君だから話せないのかもしれないぞ》
「……でも、そんな悩みじゃないと思うし」
《……僕が照橋さんと遊園地に行った時、帰りに君はリングを外せないと言ったな。僕に"話せない事もある"と言ったのは覚えてないのか?》
……そういえば、言った……
あの時、斉木くん本人には言えない事だったし、話したくなかった
関係が壊れるかもしれなかったし……
ゆめのちゃんも、私が海藤くんと仲良いが故に言えなかったのかな?
でも私は斉木くんが好きなのを知ってるし……
《もし話してくれたとして、その後はどうするんだ?応援するのか?夢原さんも海藤の事が好きなんだぞ》
「……確かに……」
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まつり(プロフ) - 点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。さん» 読んで下さってありがとうございます!糧になりますー(*´˘`*)頑張ります!! (2021年4月23日 6時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。(プロフ) - 更新頑張って下さい!! (2021年4月23日 0時) (レス) id: 162be80354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年3月5日 9時