Ψ後の晩餐4

第157χ ページ27

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ハロウィンも過ぎて11月半ば
最近Aさんの様子がおかしい
というか悩んでいる様に見える
登校中だが、今も隣で無言で歩いている

そういえば、Aさんがリングを付けていても僕が本気を出せば思考を読めると兄が言っていたな

試してみるか


(悩んでるなぁ…………)


自分で言うか？


(ゆめのちゃん……なんで悩んでるんだろ……なんで私に言ってくれないのかなぁ……)


あぁ大賀さんの話しか
なるほど大賀さんが悩んでいる事に悩んでいるAさんに僕が疑問を持った訳だ
ごちゃごちゃしてるな


しかし根本的な事が解決しない限りAさんの悩みは消えない
誰かに相談するんだな

僕はめんどくさいから関わらないぞ


｢ねぇ斉木くん……今日の放課後一緒にケーキ食べに行かない？悩み相談したいんだけど……｣


……僕かよ






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｢おはよーゆめのちゃん！｣

｢おはよーA！｣


良かった、少し元気みたい
でもゆめのちゃんは悩んでいる
何に悩んでいるかだいたい想像はつくんだけど、相談してくれないことに私は悩んでいる


｢ゆめのちゃん、お昼休み一緒にお弁当食べようね！｣

｢ん？勿論！いつも一緒に食べてるじゃん！｣







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｢さ、一緒に食べよ！｣

｢だね！｣

｢いただきまーす！｣

｢いただきます｣

｢………………｣

｢………………｣

｢ゆめのちゃん、最近何か悩んでない？｣

｢えっ？！いや、何も？！｣

｢……嘘だ。ゆうたくんの事とかでさ｣

｢いやぁ…………？｣


図星だ
多分、ゆめのちゃんはゆうたくんを好きじゃなくなった
去年はいい感じだったけど、段々とゆうたくんの話をしなくなって……代わりに、海藤くんの話がたまに出るようになった

多分、ゆめのちゃんは海藤くんを好きになってしまったんだ

でも別に私はなんとも思わない
それだけの事を何故私に話してくれないのか

正直、私の方が海藤くんと関わっているから、海藤くんに関しては私の方が詳しいと思う
海藤くんの事を聞くなら私がうってつけなのに

どうしてだろう

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