第148χ ページ18
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「ここが楠雄の部屋だよ。Aちゃんは隣の部屋ね」
「ありがとうございます……!」
「さて、頼み事について話をしよう」
「……はい!」
ソファへ移動し、それぞれテーブルを囲む形で座った
「Aちゃんは、リングをつけたまま楠雄と話ができるようにしたいんだよね?思考は読ませないまま」
「はい……」
「それなら、楠雄の制御装置の制御を少し解除した方が早い」
「えっ?!解除しちゃうんですか?!」
「まぁ10億分の1程度解除するだけだし」
「どうなるんですか……?」
「簡単に言えば、楠雄の制御を多少解除すれば、Aちゃんがリングをつけた状態でもテレパシーが通じる様になる」
「えっ……でもそれじゃあ意味が……」
「そうだね。心の声も聞けるようになるんじゃ意味が無い。だからAちゃんのリングも少し調整する」
「どういう風にですか?」
「多分、そのリングにはゲルマニウムが含まれている。それをマイクロ単位で調整して思考だけを遮断できるようにする」
「……なるほど」
「つまり、楠雄の制御装置の解除、Aちゃんのリングの調整を上手い具合にすれば、リングをつけたまま楠雄と会話だけできる様になる」
「そ、そんなこと出来るんですか……」
「ただし……楠雄が本気を出せば思考は読めちゃうよ」
「……わかりました!お願いします!」
「じゃあそれで決まりだね」
「あ、でも……斉木くんは、いいの……?制御装置、少し解除しちゃうんだよ……」
《別に問題は無い》
「ありがとう……!!」
「へぇ……これはびっくり」
《何がだ》
「てっきり嫌がると思ったけど」
「えっ?!嫌なの?!嫌ならいいんだよ?!」
《さっき問題は無いと言ったはずだ》
「……う、うん……っありがとう……」
(斉木くん……優しぃぃいいっ……!!)
「ははっ。ほんとに仲がいいね。じゃあ制御装置とリングを貰うよ」
僕は制御装置を渡し、Aさんはリングを渡した
「楠雄はこのホテルを壊さないように気をつけてね。Aちゃんは思考丸出しだから裸で踊る事になるよ、気をつけないとね」
「ハッ……!!そうだった……!」
だからなぜ踊る?
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まつり(プロフ) - 点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。さん» 読んで下さってありがとうございます!糧になりますー(*´˘`*)頑張ります!! (2021年4月23日 6時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。(プロフ) - 更新頑張って下さい!! (2021年4月23日 0時) (レス) id: 162be80354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年3月5日 9時