ツーリング(窪谷須亜蓮) ページ25
休日
私は買い物した荷物を一生懸命持って歩いて帰路についていた
あー疲れたなぁ……
1度止まり、右足を見る
膝下から足首まで固くて白いギプス
両脇には松葉杖
手には買い物した袋
こんなんじゃ歩きにくい
なんで骨折なんてしちゃったんだろう……
ため息をつき、また松葉杖を使って進み出す
この間の体育の授業で骨折し、松葉杖を使うことになったが何しろ一人暮らし
キツいにも程がある
｢あ？おめー……Aか？｣
後ろからエンジン音とどこか聞き覚えのある声に振り向いた
｢……誰ですか？｣
知らない人だった
｢俺だよ！窪谷須亜蓮！覚えてねーの？｣
｢え……？！亜蓮くん？！｣
｢おー！まぁ無理もねぇよな、結構見た目変わっちまったし……｣
｢あ、あの亜蓮くん……ですか？｣
｢そうだぜ！買い物の帰りか？｣
｢あ、そうです……｣
｢俺もそこのスーパーに用事あったんだよ。さっさと済ませるからそこで待っててくんねぇか？｣
｢あ、はい！わかりました……！｣
亜蓮くんは駐車場にバイクを止めると、急ぎ足でスーパーに入って行った
亜蓮くんの後ろ姿を見て思い出す
初めて会った時の事
あれはもう何年も前の話
確かあの時も私は骨折していた
よく骨折するな私……
夜中に何か食べたくなって、松葉杖でコンビニに出かけると、コンビニの駐車場には暴走族の軍団がたむろしていて、怖くてさっさと中へ入りたかった
でもドアを開けるのが大変で、怖くて焦っていて中々開けれなかったなぁ
その時、1人総長の様な人がドアを開けてくれた
ありがとうございますと伝えると、なんと中での買い物まで付き合ってくれたではありませんか
この時に名前の話になり、この人の名前を知った
私は助けてくれたお礼にジュースを1本渡し、またお礼を伝えると、"おう！ありがとうな！"と笑顔を見せてくれた
それが亜蓮くんだ
その時、私はその優しさと笑顔に一目惚れした
でもそれ以降会うことは無く、私はこっちに引っ越してきてしばらく経って今日まで忘れていた
まさか亜蓮くんもこっちに引っ越してきていたとは
それにあの亜蓮くんの見た目がここまで変わっているとさすがに気づかない
相変わらずバイクは乗ってるけど
｢わりーなお待たせ！｣
｢あ、いえ……｣
｢敬語やめろって。多分同じくらいの歳だろ？｣
｢え？！そうなんですか？！｣
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まつり(プロフ) - なぎさん» ほんとですか！？よかったです！！ありがとうございます！ちょこちょこ更新しますので是非ちょこちょこ見てみてください！！笑 (2021年4月14日 21時) (
レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 面白かったです！！！ (2021年4月14日 21時) (レス) id: 6fc53c6f0b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - パトさん» ああああパト様……！こっちも見て頂いたなんて嬉しいです！ありがとうございます！全然更新してないですし、もう放置気味でした……笑 でもパト様にそう仰って頂けるのはとても嬉しいのでまた更新しますo(^▽^)o笑 いつもご覧頂いてありがとうございます……！ (2021年2月27日 12時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - まつりさん、こんな作品も書いていらしたんですね。宣伝とかしてくださらないので、今の今まで全然知りませんでした。これはいい掘り出し物だ…… (2021年2月27日 11時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり | 作成日時：2021年1月29日 9時
