好きだ。2 ページ16
───────
《着いたぞ》
「…………いや何にも無さすぎて寧ろキレイ!!」
着いたのは神社の階段下
人通りもほとんど無く、林に囲まれた様な場所だ
何かお願いごとしたいのかな?
《いや違う》
「え、じゃあ何《登るぞ。階段》
そう言った斉木くんは目の前にある長い階段を登り始めた
「えっ、待ってよー!!」
───────
「ぜぇ……はぁっ……つ、着いた…………な、何かの修行ですかこれ…………はぁ……」
《体暖まっただろ》
「その為に?!」
《いや違う。この為だ》
「え?」
斉木くんが指さした方を見た
「うわぁっ…………!!」
目の前に広がる綺麗な夜景
街の電飾と家の灯りのコラボレーションが何とも素敵な景色をうみだしている
無数の動いている車のライトが、夜景をキラキラと輝かせる
私の心のイライラがキラキラに…………
《その言葉で台無しだな》
「心の声聞かないでよっ……」
《僕もそんなギャグ聞きたくなかった》
恥ずかしくて俯くと、長ーい階段に2人の登ってきた足跡が見えた
うっすらと雪が積もっていたから、足跡部分が溶けていて見えやすい
「……あ。途中から空中浮遊で来たな?!斉木くんの足跡途中で消えてる!!ずるい!!」
《バレたか》
「めんどくさかったんでしょ?!もー!!」
……あれ?じゃあ斉木くんなんでこんなとこ来たんだろ?
景色も普段大して興味無い人だし……
私に見せるために来てくれたのかな……?
《これだけじゃない。行くぞ》
「え?どこに?」
《あっちだ》
「えぇっ?!あっち?!」
目の前にある広々とした景色を指さす
あっちって大雑把すぎて結局どこなのかわからないけど、あっち方面に行くなら最初からあっちに行けば良くなかった?!
《あっちあっちうるさい》
「心の声うるさいって言われても…………わっ?!」
急に体が浮いたかと思えば、目の前には斉木くんの顔
これはお姫様抱っこ……?!
「は、恥ずかしいよおろして……!」
《なんだ普段はしろとうるさいのに》
「あれは冗談で……っ!」
《これは冗談じゃない。もう僕がしてる》
フッと笑う斉木くんが王子様に見えて、恥ずかしくて目を逸らす
なんのご褒美ですか…………
101人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まつり(プロフ) - なぎさん» ほんとですか!?よかったです!!ありがとうございます!ちょこちょこ更新しますので是非ちょこちょこ見てみてください!!笑 (2021年4月14日 21時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 面白かったです!!! (2021年4月14日 21時) (レス) id: 6fc53c6f0b (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - パトさん» ああああパト様……!こっちも見て頂いたなんて嬉しいです!ありがとうございます!全然更新してないですし、もう放置気味でした……笑 でもパト様にそう仰って頂けるのはとても嬉しいのでまた更新しますo(^▽^)o笑 いつもご覧頂いてありがとうございます……! (2021年2月27日 12時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - まつりさん、こんな作品も書いていらしたんですね。宣伝とかしてくださらないので、今の今まで全然知りませんでした。これはいい掘り出し物だ…… (2021年2月27日 11時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まつり | 作成日時:2021年1月29日 9時