Ψ後の晩餐8

第351χ ページ29

｢よっしゃあ！最後は不法投棄の物漁ってみようぜ！！｣


ちょっと怖いけどそういうのは結構好きな方
どんな物があるか楽しみ！


たくさん不法投棄されている場所へ向かい、少し歩く

遠くの方に色々な物が落ちているのが見える


｢なんだかいつのだかわかんない物もたくさん落ちてるねー｣

《……ブラウン管だな》

｢わっ、いつのだろう？つくかな？｣

《そんなわけないだろ》

｢斉木くんならいけるんでない？｣

《さすがにコンセント繋がってないものは無理だ》

｢あぁそうでした……｣

｢おい見てみろよ洗濯機あるぜ！！｣


窪谷須くんが私と斉木くんに向かって手を振る
2人で洗濯機の元へ向かった


｢結構大きめの洗濯機だね｣

｢これ結構新しいんじゃねぇ？｣

｢お？持ってくか？｣

｢え｣

《こんな所に落ちていた物で誰が洗濯したいんだ》

｢まず水道通ってないから無理だよ燃堂くん……｣

｢ちぇー｣

(水と電気通ってたら使う気だったのかな……)

《誰が発言したか考えろ》


そうだね……
燃堂くんだもんね……


その後窪谷須くんはラジオ、燃堂くんは四角いお洒落な時計を手に取った


｢おいこれも使えるんじゃないか？！｣


遠くの方にいた海藤くんは、片手に何かを持ったまま手を振る


｢ちっさ！！……あれ何持ってるの……？｣

《タワシだな》

｢いらな！！何に使うの？｣

《僕に聞くな。自分の体でも洗うんじゃないか？》

｢海藤くんならすり減っていきそう……｣


私も何か見つけなきゃ……！

辺りをキョロキョロすると、木でできた椅子を発見


そんなに汚くも無いし座ってみようと、椅子の所へ向かい座った


｢おーい！！みんなー！椅子あったよー！｣


椅子に座ったまま声をかけると、みんな集まってきた


｢結構丈夫だよ！｣

｢おーいいじゃねーか！｣

｢持って行こうぜ亜蓮｣

｢いい感じでしょー？ぎゃっ！！｣


バキバキッと音が鳴ったと思ったら、私はバラバラに崩れた木の破片に座っていた
尻もちを着いたようにお尻が痛い


｢いったぁ……｣

｢｢｢………………｣｣｣

《………………》


え…………
壊れた…………

え？これ私めっちゃ恥ずかしいやつじゃない？


｢…………ねぇ誰かツッコんでよぉおおお｣


体重重かったんじゃねーのか？って笑われた方がまだマシだよ！ねぇ！！

この気を遣う空気やめて？！


《……少し痩せてみたらどうだ？》


1番言われたくない人に言われた！！

第352χ→←第350χ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す