Ψ後の晩餐8

第349χ ページ27

｢よーしじゃあ作るぞぉぉー！！｣

｢｢｢おおー！！｣｣｣

｢んじゃ瞬とAはペアな｣

｢はーい！｣


きっと海藤くん非力だから私とペアだと丁度いいと思ったんだろう
私もそう思う


｢え？何でだ？｣


それをわかっていないであろう海藤くんは窪谷須くんに聞いた


｢あ、あぁ。えーと……｣

｢そりゃチビが力よえ｢おぉぉっし燃堂！！どっちがでけー木運べるか勝負しようぜ……！！｣


あ、危なかった……


《燃堂に言わせてしまえば海藤は落ち込んで作らなくて済んだんだがな》

(そんなの海藤くん可哀想でしょ……！)


木へ向かった燃堂くんと窪谷須くんを頭に？を浮かべながら見る海藤くん


｢勝負したかったんじゃないかなっ？！わ、私と勝負しよう海藤くん……！｣

｢そうか……フッ……仕方ない。女子に負けるわけにはいかないからな……行くぜAさん！！｣


木の方を指さし元気良く走って行った海藤くんの背中を見て安堵のため息が出た

なんとか誤魔化せた……


《お人好しだな。放っておけばいいものを》

｢それより斉木くんも手伝ってよ……？｣

《モチロン》


絶対嘘だ…………

無表情だけど見てわかる
全くやる気がない

もう……


そう思いながら海藤くんの元へ向かった

そこからは1人以外一致団結した
燃堂くんと窪谷須くんは木1本丸々肩に担ぎ、私と海藤くんは小枝を持って4人で往復


｢よっしゃ……！木はもう充分にあんな！｣

｢次は木ぃ切んのか？｣

｢だな！｣


みんなでまたノコギリを持ち、木を切っていく
窪谷須くんと燃堂くんは1人1本
私は海藤くんと2人で1本の木を切る

その間斉木くんはサイダーを飲んでいた


(手伝ってよ斉木くん……っ！やっぱり何もしてない……！)

《もう切った》


斉木くんの目の前にはいい感じにスッパリ切れた木がたくさん
超能力者め……ずるい……


(苦労しないと楽しさわかんないんだぞーっ！)

《わからなくていい》


むぅ……
あとで虫がひっつく呪いをかけてやる……


｢……ふぅ……よぉ切れたか？｣

｢あ、窪谷須くん。あとちょっと！｣

｢なんだ断面ガタガタじゃねぇか｣


"どれ貸せ"と私を軽く手で押し退け、私のノコギリを持ち残りを切ってくれた

半分から下の断面が凄く綺麗……！


｢凄いね窪谷須くん！｣

｢だろ？｣

｢亜蓮〜……こっちも手伝ってくれ……す、少し体力を消耗した……回復まで時間をくれ｣

《ゲームか》


海藤くんしぼんでる……

第350χ→←第348χ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す