第315χ ページ40
《くだらん事を聞くな》
(えーでも今のは完全ノックアウトじゃない?!)
《海藤が恋愛なんて程遠いだろ》
(そっか……)
そう言うって事は惚れなかったのか……
(窪谷須くんは?)
《アイツは硬派だからな。そう簡単にはブレない…………か》
?
はぁ。とため息をついた斉木くん
どうしたんだろ
(あれ?そういえば窪谷須くんって好きな人いたんだっけ?)
《……知らん》
(でもブレないって……)
《窪谷須窪谷須うるさい》
(あ、ごめん……)
そんなに言ってたかな?
まぁもうこの話は終わりにしておこ
……あ
でもこれは不安だから聞いておこう
(さ、斉木くんは……ゆめのちゃんに惚れてない……?)
恥ずかしくなり俯いた
斉木くんは無表情で私の顔をじっと見る
そ、そんなに見ないでぇ〜……
《僕が君と付き合うのにどれくらい自分と格闘したと思ってる。そんな簡単にブレる奴だと思うか?》
!!
その言葉にびっくりし、斉木くんの顔を見た
《僕には一人しかいない》
フッと笑う斉木くん
その周りを漫画の様に桜の花びらが舞う
幸せだなぁ私
そう、改めて思った
───────
「おいゆめのお前食いすぎだぞ。お菓子もうねぇじゃねーか」
「うわっマジだごめん!」
「ゆめのちゃん食欲凄いね……」
「買ってきたいけどもう動けん……お腹やばい……」
「私買ってくるよ?」
「いやいいよ方向音痴だし」
「でも私トイレも行きたかったんだ」
「マジか。じゃあお願い!コンビニの場所はね〜そこを左!よし、斉木くん、後は頼んだ!」
説明にも何にもなってない
「わかったそこを左ね!」
……やれやれ
方向音痴はこれだから困る
一体今ので何がわかったんだ
大賀さんに"お願い"と手を合わせられ、僕も一緒にAさんと行くことになった
2人で公園を出て、コンビニへ向かう
「ゆめのちゃんいつもお菓子大量に持ってるからな〜」
《まるで夢原さんだな》
「知予もなんだ!あははっ」
なんて会話をしながら、桜並木がある道へ入った
「ここ綺麗……!よく漫画でこういうところで先輩に告白……とかあるよね!」
《漫画の中の話だろ》
横にいたAさんは突然僕の前に出て、振り返る
「斉木先輩!」
《…………は?》
「会ってすぐの頃から、ずっと好きでした」
《え》
「私と付き合って下さい!」
漫画の様に桜が舞う
漫画の中の男の気持ちがわかる気がした
不思議な気分だ
これが幸せ……
なのだろうか
213人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まつり(プロフ) - パトさん» パト様〜(*´˘`*)!!えへへいつもありがとうございます(*´˘`*)その場面ですね!ありがとうございます!自分で書いててアレですが私もそこ結構好きです!笑 ありがとうございます! (2021年4月25日 10時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - 印象に残ってるχ……具体的な話数は忘れてしまいましたが、夢主が学園祭でメイドカフェしてて、そこに斉木くんが来て嫉妬する……みたいな話が印象的ですね (2021年4月25日 10時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - とんこつさん» ありがとうございます!頑張ります! (2021年4月14日 22時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
とんこつ - 書き直ししてたんですね!おつかれ様です!程よく頑張ってください! (2021年4月14日 22時) (レス) id: ce3e3c4100 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - とんこつさん» わーありがとうございます!!凄く嬉しいです!!今最初から10話ぐらいずつ書き直ししてるんですよ笑 間違い探しみたくなりそうですね笑 凄く嬉しいお言葉です!そのお言葉を糧に頑張ります!!ありがとうございます! (2021年4月11日 22時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まつり | 作成日時:2021年4月11日 9時