第296χ ページ21
「鳥束くんってチャラいけど根は真っ直ぐだし、優しいし、心がいい意味でも悪い意味でも素直だし。そんな人と付き合ったら楽しいだろうなぁって」
……もう遅かったんだな
「……でも、そんな事どうでもいい」
?
Aさんは涙を流し始め、手で塞き止める
「そんな風に思っても、やっぱり斉木くんが好き……諦められない。斉木くんしか好きじゃない」
!!
《……フッ。そうじゃないと困る》
「……え?」
《僕だって今まで悩んできた。君が呑気に好き好き言っている間もな》
「……何を?」
《君の期待に応えられない事をだ》
「……それはわかってるよ。応えなくてもいい。もうこんな事で怒ったりしない。だから一緒にいさせて欲しい……ごめんね、斉木くん」
《……謝るな。想いは同じだ》
「…………えっ…………?」
あぁ
言ってしまった
でももう隠せない
隠せば、互いの首を締めるだけだ
《……意味わかるだろ》
「えっ。あのっ……でもそれって期待に応えて……る……?」
《……いや、付き合うことは出来ない。僕には恋愛よりもやらなきゃいけないことがある》
「……え?なに……?それ」
《君には言えない。君を巻き込みたくないし、僕の中の優先順位を狂わせたくない》
「………………」
《本当は僕の気持ちを言う事も避けたかった。でも君の首を締めるだけだな》
「……じゃあさ、私を守ってください!!」
?
「付き合ってから、私を守ってください!それなら巻き込まれたって当然だし、優先順位は私が狂わせない!!」
《何を根拠に……》
「根拠なんて無いよ!先の事なんて誰にもわからないでしょ?でも大丈夫!私がいる!」
《…………何も分かってない様だな……》
「とにかく!私も協力する!だから傍に置いて下さい!!斉木くんとなら死んだって構いません!私だけ生き残ったら切腹します!!」
《どっちにしろ死ぬのかおい》
呆れてものも言えない
結局君は意味を丸で理解していない
……仕方ないな
《そこまで言うならわからせてやる。僕の傍にいる事がどれだけ大変か。覚悟は出来てるんだろうな?》
「!!……はいっ!!出来てますっ!!」
もう優先順位が変わってしまった気がするが、それは僕が後に調整しよう
僕もその覚悟は出来ている
……フッ
めんどくさい奴と付き合うことになったな
「斉木くん大好きっ!もう離れません!!」
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まつり(プロフ) - パトさん» パト様〜(*´˘`*)!!えへへいつもありがとうございます(*´˘`*)その場面ですね!ありがとうございます!自分で書いててアレですが私もそこ結構好きです!笑 ありがとうございます! (2021年4月25日 10時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - 印象に残ってるχ……具体的な話数は忘れてしまいましたが、夢主が学園祭でメイドカフェしてて、そこに斉木くんが来て嫉妬する……みたいな話が印象的ですね (2021年4月25日 10時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - とんこつさん» ありがとうございます!頑張ります! (2021年4月14日 22時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
とんこつ - 書き直ししてたんですね!おつかれ様です!程よく頑張ってください! (2021年4月14日 22時) (レス) id: ce3e3c4100 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - とんこつさん» わーありがとうございます!!凄く嬉しいです!!今最初から10話ぐらいずつ書き直ししてるんですよ笑 間違い探しみたくなりそうですね笑 凄く嬉しいお言葉です!そのお言葉を糧に頑張ります!!ありがとうございます! (2021年4月11日 22時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年4月11日 9時