Ψ後の晩餐7

第290χ ページ15

｢はぁ？！ぜぜ、全然違います！た、ただの友達！！ほ……本当迷惑ですから！恥ずかしい！！｣

｢そっか〜仲良さそうだから勘違いしちゃったよ｣


わかってるくせにめんどくさい野郎だ……


｢でもまぁそりゃそうか。だって2人って全然釣り合ってないもんね！まるで月とすっぽんだよ！あはは｣


……！


｢ごめんね気を悪くさせて｣

｢そ、そんな事無いですよ！私なんて全然！斉木くんだっていい所たくさんあるし……｣

｢？何言ってるの？知ってるよ。だから君じゃ釣り合わないんだよ。……あれ？君が月だと思った？とんだ自信家なんだね〜｣


………………


｢まぁ無理も無いよ。君のそのルックスならさぞチヤホヤされて生きて来ただろうし。でも僕はそんなモノに何の価値も感じてないから。だから君はうんと容姿の良い男を捕まえてうんと容姿の良い子供を産むといいよ。それが釣り合いだよ。まぁ今の楠雄は君じゃなく釣り合った人間がいると思うし｣


おい
言い過ぎだ


｢そんな怖い顔しないでよ〜。僕には人の容姿なんて皆猿と同じに見えるから全然わかんないや｣


見下し方えげつないな

だがわからないなら忠告しておくがあまり照橋さんを侮らない方がいい……
僕ですら手を焼く相手だぞ


｢？｣


｢……ふぇ〜ん…………私……ぐすっ……そんなつもりじゃ……ぐすっ……｣

｢あーごめんごめん！演技の才能もあったんだね？｣


その時、周りからまるでゾンビの様に男たちが集まってきた


｢……？何だろ？僕らの周りに人が集まってきてない？｣


僕らじゃない

お前の周りだ


｢テメェ何してくれてんだー！！｣

｢照橋さんを泣かしやがったなー！！｣

｢ただで済むと思うなコラー！！｣

｢えーっと……これは皆彼女のボーイフレンドって事……？……ねぇ……楠雄？あれ？！｣


周りの男たちが兄を襲撃する場所から、照橋さんと2人で離れた


さすがのアイツでも照橋さんには敵わないか……


｢あれ？お兄さんはぐれちゃったみたいだね。仕方ないから2人で行こっか！｣


さてと……何とかして1人っきりにならないと……

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