Ψ後の晩餐6

第237χ ページ10

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8月31日

一年の中で学生のテンションが最も低くなる日

そう
夏休み最終日である

１ヶ月以上にも及ぶ夢のような時間の終焉
次の休みは秋を過ぎ遥か遠い冬まで無い


まぁ中には感傷に浸る余裕すらないやつもいるだろうがな……


｢あ、斉木くんインターホン鳴ったよ｣


例えばそう……


｢あ、燃堂くん海藤くん窪谷須くん！｣

｢よぉ……Aさん。斉木……君｣


こいつらとかな


｢あれ、みんなテンション低くない？｣


やれやれ……何の用だ？
まぁ何となくわかるがな


｢｢お願いします斉木様！！宿題手伝ってください！｣｣

｢……あぁ…そゆことか｣


そんなめんどくさい事するか

ドアを閉めよう


｢あっちょっ閉めるな斉木！話を聞け！おいアレだ！アレを早く！｣


閉じようとするドアを無理やり抑えられ、ニュッと出てきたその手にはコーヒーゼリー6個の詰め合わせ


｢コーヒーゼリー……！食べたい……！｣


Aさんが後ろで涎を垂らしながら目をキラキラさせて見る


…………入れ


｢おっじゃましまーす！｣






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｢斉木くん相変わらず美味しそうに食べるね……｣

｢おい……斉木｣

｢斉木くん呼んでるよ｣

｢おい……？斉木。……斉木！！｣

｢俺Aに教えて貰おうかな｣

｢え〜私そんなに頭良くないよ……？｣

｢亜蓮？！？！｣


騒がしいな……
あれ？君たちまだいたの？


｢宿題！！早く見してくれよ！写すのだって結構時間かかるんだって！｣

｢早く片付けてーの！｣


やれやれ……
これが写させてもらう人間の態度か？


ベッドに入り、掛け布団をかける


寝ちゃおっかな……


｢おぉい！！ちょっと待て！！｣

｢悪かった！！お願いします！！｣

｢寝る前にどうか1つお願いします！｣

｢ほら！まだこんなにありますよ！｣

｢窪谷須くん、その持ってるコーヒーゼリー私貰う……へへ｣


全く……
卑しい奴らだ


起き上がり、バッグから宿題を出してテーブルに置いた


ほらよ
さっさと写して帰れ


｢うおおー！！ありがたやー！！｣

｢助かったぜ相棒！｣

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