Ψ後の晩餐6

第255χ ページ28

斉木くんはコーヒーゼリーが食べれるのが嬉しかったのかそのままパクリと食べた


｢大丈夫なのか？｣

｢コーヒーゼリー少しなら大丈夫かな？って……｣


この美味しそうな顔…！
幼いと余計可愛く見える


｢なんかその顔ますます斉木っぽいな｣

｢おーおれっちも思った｣

｢ええええっ！いやいや……！！そんな事ないよ〜｣

｢まさか斉木｢隠し子か……？！相棒と2号の……！！｣

｢なああああっ？！｣


ガタッと席を立った私を、びっくりした顔で見る2人


｢そんなわけないでしょ！！もう！歳考えてよ！私11で産んだことになるでしょ！それに斉木くんとの子供なら隠さないよ！私も斉木くんもそんな隠して産むような人じゃないよ！斉木くんとの子供なら見せびらかしたいくらいだよ！！｣

｢｢………………｣｣

《なんか話逸れてないか……》

｢……あっ｣


気づけば、2人は目が点になっている
他のお客さん達もびっくりしたのか店内はシーンと静まり返り、斉木くんのため息だけが聞こえた

咳払いをして座り直し、ジュースをちゅーっと飲んだ


｢とっ、とにかく……！親戚の息子なのっ！｣

｢ご、ごめん……｣

(斉木くん……どうしたらいい？この雰囲気……)

《自分で蒔いた種だろ》

(あっそれ私のパフェ！)


とにかく話を逸らしたくて、海藤くんが好きそうな話題を出した


｢そ、そういえば……あっちに不穏な風が吹いてたような……？｣

｢なにっ？！行くしかないな！早くここを出るぞ！｣

｢あっでも斉…くぅちゃんがまだ……って早ァ！！もう食べ終わってるし……私のコーヒーゼリーパフェ…………｣


結局、3口ぐらいしか食べれなかった……
食べ物の恨みは怖いんだよ斉木くん……


(帰り抱っこの刑ね…………)

《…………》


｢ごちそーさーん｣

｢不穏な風はどこだ？！早く行くぞ！｣

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