検索窓
今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:20,686 hit

キヨ ―少女(恋愛なし)― ページ15

※死ネタ表現ありです。

俺は余命宣告をされた。

どうやら、俺はもうすぐ死ぬらしい。

まぁ、俺のこれまでの不摂生な生活習慣のせいか、好き勝手生きてきた罰が当たったのか。

どちらかだろう。

仲間たちは目を腫らして泣いていた。

・・・そんな姿みたら、俺まで泣きたくなる。

・・あー・・もうちょっと楽しみたかったな。

「・・はぁ・・」

俺がため息を吐くと、窓の方から視線を感じた。

恐る恐る振り返ると、俺より一回り見知らぬ小さい女の子が窓のふちに座っていた。

「・・誰だお前・・?!」

『私は、A。』

その少女は自分の名前だけを名乗った。

「・・そんなとこいるとあぶねぇぞ?」

俺がそう言うと、

『別に平気。』

・・随分と冷めた少女だな、という印象を受けた。

「なんで此処にいるんだ・・?」

一番気になった質問を尋ねる。

『貴方が願ったから。』

「願った・・?なに言って・・」

『別に貴方は気にしなくていい。そう言えば、貴方の名前聞かせて』

少女は淡々とした口調で話した。

「俺は、キヨ」

『キヨ・・ね。』

一呼吸置くと、

『貴方の願いはなに?』

突然そんな質問をされた。

「・・は・・?」

『いいから・・教えて』

「・・俺は・・」

本当は生きたいというのが本当の願い。

でも、俺は何故か

「Aと遊びたい。」

不本意なことがつい口から零れてしまった。

『・・・何言ってるの?』

「俺も分からんが、Aの遊んでいる姿を見てみたい」

・・なんでこんなことを言ったのか分からない。

『・・分かった。行こう』

少女は俺の服の袖をちょこんと掴み、足早に病院を出て行く。

外出許可を取り、少女と出掛ける。今日出会った不思議な少女。

「・・・どこ行くか?」

『デパートいってみたい・・』


****
次回に続きます。

キヨ ―最後のお願い―→←つわはす ―お泊り2―



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
設定タグ:実況者 , 短編集 , 妄想
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まい(プロフ) - へへへぇってなります!頑張ってください! (2017年3月31日 0時) (レス) id: 8365df7f18 (このIDを非表示/違反報告)
あるみ@(プロフ) - メルバさん» 分かりました!コメントありがとうございます! (2016年9月19日 15時) (レス) id: 819da7e4ce (このIDを非表示/違反報告)
メルバ - 私も、某廃人さんの話見たいです…!初コメ失礼しました! (2016年9月19日 15時) (レス) id: 88af434ee4 (このIDを非表示/違反報告)
あるみ@(プロフ) - simezi2♯ミッフィー。さん» コメントありがとうございます!私は書きたいとは思うのですが・・。不快に思う方もいるかもですしね・・迷います・・。 (2016年9月14日 21時) (レス) id: 1b6a5f756d (このIDを非表示/違反報告)
simezi2♯ミッフィー。(プロフ) - コメ失礼します〜。あるみさんの小説をいつも拝見させて頂いてます!前作の方から見ているので毎回更新が楽しみであります!個人的にですが、某廃人さんの小説を見たいと思っております。最終的にはあるみさんが決めるので私はどっちでもいいですね! (2016年9月14日 21時) (レス) id: 99e2b92fd1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あるみ@ | 作成日時:2016年9月11日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。