【実.況者】俺らの幼馴染みが鈍感すぎた件【最/俺】

#69 -ヒラ- ページ19

何故か坊主になったヒラくんと今飲んでます。
ヒラくんは禁酒中なので飲んでるのは私だけだけど。

ヒ「A…ちょっと飲みすぎ」

『えぇ？まだ大丈夫だぉ』

ヒ「大丈夫じゃないよ…」

理由も無く私はワインをデキャンタで飲んだ。
そんなことしたら当然悪酔いする。
そして当然一緒に飲んでる人に迷惑をかける。
ヒラくんがわかりやすく困っている。

ヒ「A…帰ろ？」

『やだ。もっと飲む』

今日は飲みたい気分なの。
ヒラくん、帰さないよ。





.





〜ヒラside〜

Aと飲みに来たはいいのだが、完璧に出来上がってしまった。
トイレに行くと言ってAは席を立ったが、大丈夫だろうか…？

『ヒぃ〜ラぁあっ！』

俺は心配でトイレの方に行くとAがちょうど出てきたところだった。
そして出てきた勢いで俺はAに抱きつかれた。

ヒ「Aっ…」

『ねぇヒラぁ…私のこと好きぃ？』

彼女でもないのにそんなことを言ってくる。
俺はいつもとは違うAにドキドキしっぱなしだ。

ヒ「…好きだよ」

『じゃあ今からヒラくん家行くー』

めっちゃ頑張って素直に好きって言ったのになぜか急にそんなことを言い出した。
文脈おかしいって。

『じゃあ行くか！あ、今日はヒラくんの奢りねー』

ヒ「ちょっとAっ！」

Aは俺の腕を掴み、会計へと向かった。
よく見ればAは手ぶらで来たらしく、奢ってもらうつもりだったらしい。
本当、手のかかる子だよ…。

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