【実.況者】俺らの幼馴染みが鈍感すぎた件【最/俺】

#63 -キヨ- ページ13

レトやんを遊びに誘っても一向に返事が来ない！
絶対これキヨくんのせいだ。

『ねぇキヨくん！』

キ「あ？」

『レトやんに嫌われた…』

キ「ふーん」

え、それだけ！？
キヨくんのせいでこうなったんじゃん！
今日のキヨくん冷たすぎるよ。

キ「何で嫌われたん？」

私が落ち込んでるのに気がついたのか、質問をしてくれたキヨくん。
…お前が原因だからなって言いたい。

『この前遊んだときに私がヤンキー化したから』

キ「ああ、あれか」

うわぁ、冷たい…。触ったら凍傷になりそう。
…今日のキヨくんダメだわ。
フジくんのところ行こっかな。
私は荷物を持ち立ち上がった。

キ「待てよ…」

キヨくんは私の腕を掴んできた。
私はバランスを崩し、キヨくんの方へ倒れてしまった。

『あ…ごめん』

キヨくんは私を抱きしめて守ってくれていた。
私もキヨくんも怪我は無さそうだ。

キ「ごめん。構って欲しくて冷たくしてた…」

意外とかわいいとこあるんじゃん。
構って欲しいなら素直に言えばいいのに。
いくらでも構ってあげるよ？

『よしじゃあ今からどっか行こー』

キ「デート？」

これってデートになるのかな…？
てかあれからキヨくんと2人っきりで遊んでなかったから緊張するーっ。

『デートなのかな…？』

キ「デートなら行く」

うん。いつも通りの面倒なキヨくんだ。
ここでデートじゃないって言ったらまためんどくさくなるんだろう…。

『じゃあ…デート行こっか』

キ「おん！」

どんどんキヨくんに嵌まっていっている。
私…キヨくんが居ないとダメかもしれない。

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