【赤葦京治】社内恋愛【黒尾鉄朗】

26話 ページ29

「な、なんですか赤葦くん」








赤葦「仕事、サボっちゃだめですよ」






「サボってないもん、ねー、黒尾？」






黒尾「んー、まぁ、一応な」





なに、“一応”って。


ちゃんと仕事してるし
荷物運んだし
黒尾と話してるだけだし！！！







・・・・と、幼稚地味たことを心の中で言う私。






「・・・はいはい、叱られる前に仕事に戻りますよーだ」







・・・赤葦くんの視線が痛い。








黒尾「・・・じゃあ“プレゼント”楽しみにしとくな」






・・・・ちょっと、そこ強調しなくていいんだけど。









赤葦「・・・それなら









_________俺も“貰う”予定あるので」









・・・なにを私から貰う予定があるのかな、赤葦くん。









黒尾「へぇ、そりゃあ楽しみだな」









二人の会話はどこか、火花が散っている。









「・・・ほら、仕事戻ろう」









と、赤葦くんを連れ出して









黒尾「じゃあ仕事頑張れよ」









「黒尾もね」








黒尾「おう」









そうして別れ、社内に戻った。











そんな時に









赤葦「・・・・なに・・げるんですか」







・・・・小さくてよく聞こえません。








「ん？」






赤葦「だ、だから・・・









黒尾さんに、なにあげるんですか」







ちょっと拗ねたような顔を見せながらそう言った。








・・・赤葦君は意外と表情が変わる人でもあるんだと、ちょっと嬉しくなったりもした。








意外と可愛いとこあるじゃん。








「・・・ラペルピン、あげようと思って。






・・・もしかして妬いちゃった？」









赤葦「・・・まぁ、俺はAさん貰うんでいいですけど









___________出張の時にでも、ね」

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