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腰と足に絡んでいた腕はゆっくりと離れ、彼女はその・・・彼の中から降りた。
家族とは違う。
そう感じているからか、味わった事の無い熱がじわじわと体を侵食していく。
確かに床の固さを足裏で感じているはずなのに、浮わついたようでようで落ち着かない
「いきなりのことでしたから、どうかこのご無礼をお許しいただけると幸いです。」
ふいに、彼が口を開く。
顔を上げると、10cmほど高いところで目があった。
が、彼女はすぐ目を背ける。
服装、そして見慣れない顔だということから、おそらくフジの言っていた新人の執事だろう。
執事人見知りをする必要はない。
本来彼女は命令する立場なのだから。
しかし、先ほどのことがあった後に、堂々と目を合わせてなお上下を意識するなんて度胸も、態勢もあいにく彼女は持ち合わせていなかった。
空気感のある髪の毛を、真ん中で書き上げられるようにして分けられている。
その前髪に隠されているが、何かピンク色の動物モチーフのヘアピンをしているようだ。
そしてややつり気味の目は、今弧を描くように細められ、眼下の涙袋を目立たせていた。
『い、いえ、めっそうもない。助けていただきありごとうございます。
見慣れない方ですが、新人の執事、ですか？』
そう答えると、夕日に彩られた唇が緩められる。
彼はそっと胸に手を当てた。
「俺・・・いや"私"シャオロンと申します。数日前からこの城で働かせていただいています。
A様ですよね。どうか敬語などなされないで下さい。」
『あっ・・・ああ、そうだよね。直すべきよね。
それにしても執事の仕事って大変じゃない？もう慣れたの？』
すると彼は罰が悪そうに目をそらす。
「いや、方言がなかなか抜けなくて困っています。
仕事のほうは、フジさんが分かりやすく教えていただけているのでいいのですが。
あと、この執事服、なんか着られている気がして・・・」
そっとジャケットの裾を、指の細さが目立つ、白手袋でつまむ。
黒で統一され、さし色で紫が入れられている。
そんな洗練された雰囲気の執事服は、もともとフジの為に作られたものだ。
もちろん執事のトップであるフジとは多少デザインは違うものの、黄色やオレンジが似合うであろう
彼は、確かに"着られて"いた。
我慢できずに噴出す彼女。
対照的に彼は口をすぼめ、いかにもむっとした表情をしたが、すぐに彼女につられ笑顔を見せたのだった。
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チェリー☆拓郎(プロフ) - 響也さん» まず。私的にはヒジキと我々だ！がクロスオーバーしてる時点ですっごくテンションあがります！！自分では書けないので...とってもありがたいです！！ (2017年11月17日 23時) (
レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
響也(プロフ) - チェリー☆拓郎さん» 本当ですか！？そう言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます。もう少し更新速度を早められるよう頑張りたいと思います！ (2017年11月17日 20時) (レス) id: ba07296d20 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー☆拓郎(プロフ) - この作品大好きです！！ここれからも更新頑張ってください！！！ (2017年11月17日 9時) (レス) id: ad3a02f993 (このIDを非表示/違反報告)
響也(プロフ) - 清香-きよか-@リツさん» 更新に関しては、マジでごめん。いやあ短編集書くのって楽しいっすね(満面の笑み)・・・はい、ちゃんと更新します。 (2017年9月10日 23時) (レス) id: 64be460f0d (このIDを非表示/違反報告)
清香-きよか-@リツ(プロフ) - 更新どうしたんですかコラ。「8月終わったから更新しなきゃな〜」って言ってたじゃないですか。はやく更新しないとお前をVIPルームに突っ込んで私と大先生の反復横飛び目の前で見せるぞ(更新ゆっくりでいいので待ってます。頑張ってください^^) (2017年9月10日 23時) (レス) id: 133be5b033 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：響也 | 作成日時：2017年8月3日 1時
