攻略難易度SS (ページ40)

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３９　~牛沢~ ページ40

牛「……ごめんな」

『…え？あー、あの
付き合ってるって嘘のことですか？

確かにもう少しいい嘘ついてほしかったですねー』

ヘラヘラと笑い、俺を茶化しながら
自分の耳に触れている

これは暫く見ていて気付いた
彼女の悲しいとき、不安なときの癖だ

牛「いや、それもそうだけど
そうじゃなくて

……お前さ、アイツのこと好きだったろ？
友達、として…？」

『……え？』

牛「違ったら悪い、
でもアイツのことが嫌いにはなれないんだろ

だから、はっきりどっか行けなんて言えないし

謝ろうとだってするし

ごめんって
もう会わないって言われたとき、

大好きだったって言われたとき

そんなに悲しそうな面するんだろ？

違うか？」

『…私にも分からないです、
いやきっとそうなんだと思います

どうして私に分からないことが
牛沢さんにはわかるんでしょう』

笑顔で俺に聞き返す
その笑顔は決して
今までの完璧な笑顔ではなかった

牛「俺だってわかんねぇよ

本当はは分かっててアイツを追い払ったのかも
何も知らないフリしてたかったのかも

でも、Aは俺の前で笑うな」

『……え、どうして、ですか？』

やっとその顔から笑顔が消える

そりゃそうか、今までしてきたこと
否定したみたいなもんだしな

牛「みんなの前で笑って笑って、
疲れたら俺のとこに来い

笑わなくたって、
愚痴言ったって八つ当たりしたっていい

ただ最後に腹の底から笑ってくれりゃ
それでいい

一人くらいそういう都合のいいやつが欲しいだろ？」

Aを仕事先へ送る

その間、Aはずっと俯いていて
俺とも会話も全くだった

下を向いたAは
一体どんな顔をしていたのか

俺には想像もつかない

もしかしたら俺の臭すぎる台詞に
失笑しているかもしれない

牛「ん、じゃあ仕事引き続き頑張って
俺は帰るから」

そういって歩き始めると
後ろから俺を引き留める声が

『……あ、あの！

ありがとう、ございます』

でも、後ろを振り抜かなかったので
彼女がどんな顔をしていたのか

結局わからなかった

───────
やっと長くて重いの終わったぁ！

キャラが絶賛迷い中…

そしてネタ詰まり中…