攻略難易度SS (ページ37)

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３６　~牛沢~ ページ37

俺は退院してすぐのレトルトを訪ねた

それは勿論Aちゃんのことを聞くためにだ

みんなでお見舞いにいった日、
ジェイソンをやった日

いつもよりも不自然に笑いすぎた彼女のことを、

俺にだけ隠した何かのことを

レ「俺も直接聞いたわけじゃないけど
Aちゃん昔、ストーカーにあってたって、すごく仲の良かった奴に

一回落ち着いたけどまた追いかけてきたんだって
それで俺達で、迎えに行ったりしてたんやよ」

じゃあヒラもそれで、か

ほっとしている自分に気づき
やっぱり自分は彼女に惚れているんだろう

レ「で、俺が救急車とかやってたせいで迎えにいってあげられなくて、
ソイツに襲われたっていうかで

たまたま通りがけだったガッチさんが助けてくれたんだって

それが、前に俺達が隠してたやつ」

牛「それ、Aちゃんが俺に言うなっていったの？」

レ「そう、俺もガッチさんも偶然知っちゃっただけだけど

うっしーには
可哀想って思われたくないって、
なるべく今まで通りでって」

牛「………」

レ「…これは本人が言ってた、病院で二人きりになったとき

『昔、自分のせいで大切な人達を傷つけてしまったんです
笑顔がなくなりました、みんなの顔から』

まぁ、そういってるAちゃんは下手くそに笑ってたけど、」

きっと"みんな"には彼女自身も含まれている

きっと、それが彼女が笑い続ける理由

牛「何か、俺だけ信頼されてないのか、とか思ってたんだけど

…もういいか」

レトルトのもとを後にして
向かうのはいつもの喫茶店

ただ座るのはいつもの席ではない

マスクに眼鏡姿の男の前、

牛「あのー、相席いいですかね？」