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昨日、笠原と久しぶりに喋った。

それがもう、とてもとても嬉しくて、私はベッドで飛び跳ねたほどだった。



うちのクラスには、中学受験する子が、3人いる。

1人が私。

もう1人が笠原。

そしてもう1人がーーーー

「りーくー!あっち行こうよー!!」

一見馬鹿(失礼)に見える、佐野宮 艶だった。

「亜夢ー?どうしたの?」

「なっちゃん〜、私嫌だ〜」

そう言って私はクラスメイトの奈緒に抱きつく。

私より10.......いや、5cmほど低いなっちゃんは、「なに急に、どしたの?」と言いながら私を引き剥がした。

「いえ別に、チョコクロワッサンが食べたいだけ。あー、お腹空いたぁ〜今日の給食何?」

艶のことは言わず、てきとうなことを言う。

「心配して損したんだけど・・・・・」


そこにひょっこり、隣のクラスの望が顔を出してきた。

「亜夢、今日、渡邊先生の授業かもよ」

「嘘っっっ⁉マジで⁉」

渡邊先生は、私と望の通っている塾講師で、私のお気に入りの先生だ。

渡邊先生の授業を受けたのは、3ヶ月ほど前・・・

これは凄いっっ!

というよりめちゃ嬉しい!

わーい!

わーい!



こほんっ、

え..........と、私が中学受験することになった理由をお話しします。

これも、きっかけは笠原だった。

その頃には私は、笠原のことが好きで、中学校も一緒なんだろうな、と思っていた私の耳に、こんな言葉が。

『冬夜ってさぁ、中学受験するんだよねー』

物凄い衝撃だったのを今でも思い出す。

しかも笠原が受けるのは私立で、私は親に反対された。

仕方なく私は、笠原が受けるところより偏差値が高いところを受けることになった。






だから、6年生になって、やっと追いついた。と思ってたのにー

笠原が受けるのは、地方1の学校だった。


やっと追いついた。

これで笠原が私を見てくれる。そう思ってたのに。

あなたはどんどん先を行く。

追いついたと思っても、あなたはそのずっと先。


あなたの眼中に、私はいますか?

笠原、あなたに認めてもらいたいよ。

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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燈梨(プロフ) - 感想あればお待ちしておりまーす! (2021年11月11日 23時) (レス) id: 9a957d330e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:燈梨 | 作成日時:2021年11月11日 6時

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