13【似た者同士として】 ページ14
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野坂は無言でAの頭を撫でた。
Aは嗚咽が漏れるのを堪えて声を絞り出した。
「…っ、私は…野坂さんなら分かってくれると思ったから、話した。」
「…分かってるよ。」
野坂はAを強く抱き締め囁く様に言葉を返した。
「僕も…同じ様な過去を持っている。
それを分かった上で、Aさんは話してくれたんだろう？」
「…そうだよ。」
話は終わった、と言わんばかりにAは野坂から離れようとする。
だが野坂はAを離さない。
「…何。」
「君の闇は、どうしたら拭い取れるの？」
「……野坂さん、私の闇を拭おうとしてるの？」
まだ止まっていない涙を流しながら自嘲を顔を貼り付けたA。
野坂はAの様子に少し顔を歪めた。
「それは過去を持つ似た者同士として？それとも、ただの同情？」
「違う、そんな感情じゃない。
僕は“野坂悠馬”として、“夜道A”を、救いたい。」
真っ直ぐな信念を持った野坂をAは目を細めて見直した。
「…きっと、私の闇が晴れるのは真実を知った時だよ。母さんの状態を知った、その時。」
「…君は、お母さんの真実を知って救われるの？」
その言葉に、今まで一度も反応しなかったAがピクリと肩を跳ねさせた。
その反応を野坂は見逃さず続けて追求をした。
「Aさんは、確実な目的を作って生きているように見えるけど…それはただの甘えじゃ無いのかい？」
「…！」
「真実を知って…君は正気で居られない。少なくとも、今のAさんでは。」
「〜〜っ……うるさい！！」
今まで黙っていた物が爆発したのか、初めて見る大きな声を出すA。
「はぁっ、はぁーっ」と呼吸を求めるAに野坂は追求を止め、手を差し述べた。
「…Aさんには、居場所が必要だよ。」
「居場所…？笑わせるな。」
「Aさんはずっと独りで抱えていたんだろう？
…僕が、Aさんの居場所になるよ。」
「…！」
Aは漸く止んだ涙が再び溢れそうになり、グッと堪えた。
自分の手と野坂の手を交互に見る。
差し述べられた手を掴むより前に、野坂に問う。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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Setsuki.(プロフ) - ice.11さん» いえいえ 笑 (2019年7月13日 12時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
ice.11(プロフ) - Setsuki.さん» 初めて知りましたw何気に面白い知識、ありがとうございます！ (2019年7月13日 11時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - どーもっ！← 度々失礼します！Setsuki.です！プリキュアって、変身にすごく時間かかっているように見えて物凄い速さで変身してるらしいです 笑 (2019年7月11日 18時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ice.11 | 作成日時：2019年7月3日 23時
