【鬼滅の刃】"隠し子"と呼ばれた最強の隊士

肆拾漆-47- ページ48

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-一葉side-




Aに言われて急いで調べ物をしに村の図書館のような所に来た。


(祭り、生贄、冷泉家の本家、巫女の血……)


心の中で何回も反復しながら、それらが乗っていそうな本を片っ端から読み漁る。



「あった……。」



ようやく見つかったお目当ての本に思わず声が漏れてしまう。



本を持ち出す訳にはいかないので急いで暗記をし始める。



"この村は禁忌を犯している。"


本の書き出しにはそう書いてあった。




"この、水ノ村(すいのむら)は昔から水に恵まれていた。
それは、この近辺にいた人魚姫のお陰だろう。
人魚姫は人間が大好きな子だったようで、私たち村人のために自然の恩恵を与えてくれた。

しかし、ある夜……海が荒れ波打ち際に人魚姫は打ち上げられてしまった。

村人たちが気づいたのは人魚姫が亡くなってから2日後だった。

そこから、村は……海は悲惨な事になった。

毎年、人魚姫が亡くなった時期になると海が荒れ、村が飲み込まれかける。

しまいに、耐えられなくなった村人達は、巫女家系の冷泉家に相談した。


そして、彼らが出した答えは神(人魚姫)への捧げ物。

毎年、人魚姫の命日近くに、祭りをやり、その最後で、巫女の血を引いている子供を捧げるというものだ。


村人らは、自分たちが助かればそれでいいのか、快く賛成した。また、冷泉家も提案主として、子供の提供を快く承諾した。


だが、彼らは気づいていない。
今、彼らが子供を捧げている相手が神ではなく、鬼だということを。


あんなのはただの人殺しの祭りだ。"



Aが気になっていた事が全て乗っていた。


けど、正直、あまり気分のいい話ではない。



それに……鬼って……。



とりあえず急いで報告しないと。






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