【鬼滅の刃】"隠し子"と呼ばれた最強の隊士

肆拾捌-48- ページ49

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「って、載ってたわ！……この村……相当やばいんじゃないかしら……。」



一葉が調べてくれた結果、この村が行っているやばい祭りが判明。



そして、その本の最後に記載されていた、鬼……というワード。



これは少々厄介だ。




とりあえず、どうするかなぁ……。



不死川さんの帰りを待ちながら、あれやこれやと色々考える。



ふと、部屋の外……廊下から気配がして気になったので扉を開けると、淡(あわ)さんが突っ立っていた。



『あれ、淡さん、どうしました？』



黙って下を向いて答えてくれない。


明らかに様子がおかしい。


一葉にハンドサインで隠れるか、逃げろと伝える。


そして、一葉が隠れた時、バッと淡さんは顔を上げた。



その表情は満面の笑み……少し狂気を感じる。


脳内で逃げろと警鐘が鳴る。



「Aちゃんが悪いのよ？だって、貴方だけ生きてていいはずがないんだもの」



ニコニコとしながら話しかけてくる彼女は初めて会った時とはまるで別人だ。



『なにが……ですか？どうされたんですか？大丈夫ですか？』




「のうのうと生きてきた貴方には分からないわよ」


まふで、ゴミを見るかのような目で私を見ながら吐き捨てるかのように言う。





その時、ぐにゃりと視界が歪んだ。



『……っ』



声が上手く出てこない。



焦りが積もる。




「大丈夫、それはあくまで睡眠薬だから。あんたが起きた頃には"祭り"が終わってるわよ。」



睡眠薬……飲み物に入れられていた？


まさに、油断大敵……だな。


思わず心の中で苦笑してしまう。



床に体が崩れ落ち、とうとう意識を保っていられないほどの眠気が襲ってくる。




最後に見た彼女からは確かな狂気を感じた。






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