【鬼滅の刃】"隠し子"と呼ばれた最強の隊士

廿壱-21- ページ22

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『…………っ！やめてくれっ！！』


ガバッと勢いよく飛び起きる。



まだ荒い呼吸は収まりそうにもない。


額から吹き出るように大量の汗が出ている。


手の甲で拭いながら、さっきの夢を思い出す。


鮮明に、思い出せる。


目の前で、大切な者が、壊れてゆく様を……。



とても嫌な予感がした。


母が昔、言っていたことを思い出す。

「A、いい？夢っていうのはね種類が沢山あるの。
そのうちの一つにね、予知夢って言うものがあるの。
勿論、予知夢には、いいものもあれば悪いものもある。
予知夢はね、少し特殊でね、起きても暫くは記憶に、脳裏に焼き付いているの。
きっと、貴方は私に似て、予知夢を見やすいはずだからね、その夢の意味をしっかりと考えなさい。」



母は、私が予知夢を見やすい体質だと、言っていたが今まで、1度も見た事なかった。


もしも、この夢が、悪夢が、母の言う予知夢なのならば、今すぐ彼らのところに行かなければ。


「A！大丈夫？かなり魘されてたわ！」


『一葉、今すぐお館様のところに行って。煉獄さんと、炭治郎、伊之助、善逸がどこに、どのような任務で行ったのか聞いてきて。お願い。』



珍しく、取り乱している私を見て、
「すぐに聞いてくるわ！とりあえず、Aはお風呂に入ってらっしゃい！」
と、言い残し、飛び立った一葉を見て、私は優秀な相棒に恵まれたのだな、と思った。




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