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「私、大学でサークル掛け持ちしてたんです」
「え、なんの話?」
「聞いててください」
「すんません」
「そのうちのひとつで、サークル長とまで偉くはないけれど結構色々仕切る役割をすることになって...」
何故なのか自分でもわからなかった
好きで入ったサークルなのに、どんどん苦痛になっていって
嫌なら幽霊部員になればいいのに、自分の任された責任が重くて逃げ出せなかった
頼られたら嬉しくて頑張れたけど
その頑張りの維持が段々と出来なくなっていって
「過呼吸になるくらい苦しくなっちゃって
このままじゃダメな気がして、思い切って辞めちゃいました
後悔するか不安だったけど、意外と平気で
決断して良かったなぁって思いました」
「...うん」
「だから、海さんも自分のことをちゃんと大事にして欲しいんです
なんか、あのときの私とダブって見えて......」
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作者名:きぃた | 作成日時:2018年3月6日 11時