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「っ…はぁっ…はぁっ……」
香月さんの金属性能力から逃げ回って走る。
金属性の能力は遠・中・近攻撃のどれも出来るため、厄介である。
私は攻撃するもなにも近寄りも出来ないのだ。
決闘以前に戦いでもない。
対等ではないのだから。
ただ私が一方的に蹂躙されているだけ。
悔しくて涙が出てくると同時に笑いも出てくる。
「……やっぱり最凶最弱だ」
虐めの主犯者、西村唯佳に勝っても最凶最弱というレッテルは剥がれない。
だって私は非能力使いなのだから。
「なに余所見してるのっ？」
少し意識が傾くと即座に【
それを危機一髪で避けると観客からは安堵を含んだ声が聞こえる。
「香月さんすげぇ……」
「容赦ないな……」
そんな声がチラチラ聞こえてきた。
違う。香月さんの戦い方はこんなのではない。
十分手加減されているし、私の力量は見抜かれている。
手加減されている理由は分からないが。
早く倒せばいいのに。
私の力量なら初級能力を撃ち込まれただけで負ける。
なぜ決闘を長引かせているのだ。
考えれる理由のひとつは
「＿＿私の能力を把握しようとしている」
この場合の能力は物事をしとげることのできる力という意だ。
「良く分かったわね」
小さな声で呟いていたが、香月さんにも聞こえていたらしい。
「私が求めているのは“魂の
負ける直前の、限界を越える先の、死を覚悟したときの最期に魂が発する
非能力使いでも、並みの能力使いに勝てる程の強さを生み出す。
最期の足掻きというべきその力に似合うのは、死に物狂いという言葉である。
“魂の
そこまで考えてぞっとする。
私の“魂の
＿＿私は殺される直前まで追い詰められる。
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このは - 後、歌件も見てます。 (2021年11月23日 17時) (
レス) id: 063a51fae3 (このIDを非表示/違反報告)
このは - 初コメ失礼します。めっちゃ面白いです。第一章から見てます。応援してます！！ (2021年11月23日 17時) (レス) @page16 id: 063a51fae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩�� | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/saikisaiki1/
作成日時：2020年9月29日 11時
