ノート ページ22
ハッ！！
次に僕の瞳に映ったのは
馴染みのある教室内。
授業は終わっていた。
何だ、夢か。
放課後まで少し寝てしまうとはな。
まさか、夢の中まで
Aさんを見るとは。
それも不吉な……って、完全に予知夢だろコレ。
いつの予知夢だ？
それより今Aさんは！？
千里眼！ って本人だと見れないんだったな！
教室……居ない。廊下、にも居ない。
転々と場所を変えていく＿＿居た！！
って、階段の所だと！？
しかも何故あんな大量のノートを
Aさん一人で持っているんだ。
「本当にいいの？」
貴「うん、私一人で大丈夫だよ」
「ありがとう！ 今度埋め合わせするから！！」
貴「いいって…だから、先行ってて良いよ」
今！！？
ズルッ
貴「きゃっ！？」
少し浮かせ＿＿るのも効かないんだった！
なら＿＿
ドサッ……バサバサーッ
貴「いっ、た…くない？」
『ああ、Aさんは痛くないだろうな』
貴「え！？ うそ、斉木くん！？」
慌てて僕から退けるAさん。
貴「だ、大丈夫！？
ごめんね、下敷きになって……
助けてくれて、ありがとう」
やめろ。瞳を潤ませるな。
まあ、どうやら回避出来たみたいだ。
散らばったノートを集め、僕が全て持った。
Aさんに持たなくていい、と言われるが、
実際僕も持ってはいない。
数mm浮かせているからな。
流石にこの量は…使わざるを得ない。
バレないように気を付けているから大丈夫だ。
二クラス分の提出ノートを職員室に届け、
廊下に出て直ぐの事。
ギュッ
……ギュ？
何かに包まれる体。
フワッとAさんの匂いが漂う。
これはまさか。
貴「さっきは本当にありがとう！
ノートも運んでくれて、ありがとう。
お礼が思いつかなくて…これしか出来ないけど、
斉木くん…カッコよかった、よ」
(楠木さんが抱きしめてる！？)
(誰だ！？ あの男は！！)
(羨ましすぎる！)
そうしてAさんは、
教室に戻るからまたね、と言って去っていった。
『……』
パリーンッ！
学校の窓ガラスが全て割れた。
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柏餅(プロフ) - 一気読みさせていただきました！最高すぎます!!! (2月17日 1時) (
レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
風神真優(プロフ) - はりーさん» ありがとうございます！途中までで短いですが楽しんで読んで下さい！ (2019年4月4日 14時) (レス) id: 9b71a59be1 (このIDを非表示/違反報告)
はりー - すごく面白くて、感動してしまいました！！次編も楽しみに読みます！応援してます！！ (2019年4月4日 13時) (レス) id: 6ad50ecc50 (このIDを非表示/違反報告)
風神真優(プロフ) - 夕さん» ありがとうございます。そろそろまた更新させて頂きますね〜。 (2019年2月11日 17時) (レス) id: 9b71a59be1 (このIDを非表示/違反報告)
夕 - ファイトです！ (2019年2月11日 17時) (レス) id: 4cb630b68b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風神真優 | 作者ホームページ：http://id11.fm-p.jp/564/kazakamimayu/
作成日時：2018年2月25日 23時
