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☆ 39 ページ40

赤「疲れているのにいつも無理させてすまないな」


貴『謝るなら始末書のことも謝れ』


なんか今なら言いたいこと言えそう。
でも、疲れてるしやめておく。
せっかくのチャンスだけどもういいや。
赤司が直々に謝っているんだし。



親には遅くなることを連絡入れたのでのんびりと緑間家に向かう。
インターホンを鳴らそうとしたが赤司が何故か鍵を持っているので勝手に入った。
…いいのか?


赤「真太郎」


緑「赤司と時雨か…」


リビングに入るとキッチンに緑間がいた。
まさか料理?


貴『何を作ってんの?』


緑「せりのためにお粥を作っているのだよ。今丁度出来たのだよ」


鍋の中を覗くと、普通の出来たてのお粥があった。
なんだ、緑間料理出来るんじゃん。


赤「時雨、一口食べろ」


貴『なんで命令!?』


赤「…毒味だ」


貴『赤司は私を殺したいの!?』


緑「俺の料理で死ぬわけがないのだよ!」


三人での激しい口論の末、結局私が食べることになった。
別に見た目問題ないんだけど、まさかの味がってことか?
恐る恐る緑間の作ったお粥を口に含む。


貴『…うっ…』


何!?この破壊兵器は!?
こんなの料理じゃない!
甘ったるいやらジャリジャリしてるやら、なんか塩っぱいし辛いし…。


赤「時雨が半泣きだ。つまりはそういうことだ」


貴『どういうことだよ!!』


私は口を抑えて赤司の胸ぐらを掴んだ。


貴『これ一つで殺.人事件起こるぞ!』


緑「そ、そんなにかっ!」


貴『緑間!これに何を入れた!?』


緑「せりの好きなマシュマロとクッキーと…」


貴『お前二度と料理するな!』


私は赤司から水をもらい一気に飲み干した。
口の中が気持ち悪い…。
ふと、コンロの上に蓋がしてある鍋を見つけた。


貴『この鍋は?』


パカッと開けるとそこにはお粥…。


赤「せりが作ったお粥だろう」


貴『これ温めろよ!』


緑「温め方がわからなかったのだよ」


緑間って基本変人と変態だけど、時々バカだよね。


赤「俺はせりの様子を見に行くから時雨はお粥を頼んだよ」


貴『分かった』


栄養を考えて卵とじにしようかな。


貴『緑間、卵使うよ?』


緑「ああ」


鍋な火を入れるとくつくつと温まってから溶き卵を入れて卵とじのお粥の完成。
緑間が温めました。
説明したらなんとか出来た。
これをせりちゃんの部屋へ運ぶだけだ。

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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月3日 16時

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