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☆ 29 ページ30

赤「せり、嘘をついたね」


せり「涼くんが悪いんじゃないのです。ファンの方々だって理由があってしてるのです。私が側にいるからこうなってるのですから自業自得なのですよ」


ちょっと待て。
自業自得って、そんな理由で片付けられるのは腑に落ちないな。
私とさつきも自業自得だったのか?
それだけは納得出来ないぞ。
…まあ、自分から寄ったと寄ってないの違いかもしれないか。
それにしても、せりちゃん寛大過ぎ。


緑「犯人はわかってるのだな」


せり「わかってるのです。そこまで馬鹿じゃないのです!」


ごめんなさい。正直バカだと思ってました。


赤「アイツらが心配するから早く帰らないとだな」


せり「2人とも、皆には言わないで欲しいのです。これ以上心配なんてかけたくないですし、時間が経てば終わるのです!」


赤・緑「………」


せり「まだまだ涼くんと一緒にいたい……(小声」


衝撃的過ぎて思わず黄瀬を見る。
うわぁ、今までにないくらい幸せな顔してる。


貴『戻ろうか…』


紫「バレたら怒られそうだしね」


青「そうだな……」


私達は院長室に戻ることにした。


桃「せりの意外な一面が見れちゃったね」


貴『まともだったな』←


紫「明日はあらしだね〜」←


黄「せりっちの呟いた言葉は俺の心に留めておくッス!」


それはなんか気持ち悪い。


青「空耳かもしんねぇぞ」


黒「何かの間違いかもしれませんね」


黄「二人してなんで無かったことにしようとするんスか!!」


是非無かったことにしてください。
では、私はさつきの情報源を元に黄瀬ファン潰しに参りますかな!


紫「Aちん、悪い顔してる」


貴『悪い顔言うなや』


下調べは大事だよね。



今日はバスケ部1軍は昼から遠征の日。
つまり、せりちゃんは留守番。
まあ、3軍だし仕方ないよね。それは以前から決まっていたことなので、マネージャーである私とさつきはこの日のためにいろいろ準備してきた。
ハチミツ漬けは…私が用意したよ?さつきに作らせたら…ねぇ?
作ってきてたら相手選手に渡そう←


緑「俺は行かないのだよ!」


さて、案の定、緑間は朝から駄々をこねています。
これだからシスコンは…。
1軍のみんながすごく困ってる。


赤「ダメだ」


貴『当たり前だろ。お前も来い』


緑「行かないと言えば行かないのだよ!」


紫「ミドちん…俺めんどくなってきた…」


さすがに敦だってイライラし始めたよ。

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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月3日 16時

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