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☆ 10 ページ11

青峰に赤司に…緑間は除外だ。
とりあえず2人を交互に見る。
まあ、どうせここにカップルとして成立した2人組なんていないだろうな。
だったらちょっと楽しもうじゃないか。
3人の男と付き合う謎の歴女美女ってことで…。


貴『ちょっと、青峰!その子は緑間の彼女だよ!手を出すならほかの子にしなさい!』


緑「青峰…許さないのだよ!」


青「は?せりと緑間は兄妹だろ?」


えっ、兄妹…?


全‐赤緑青?「は?」


せり「あ…自己紹介が遅れました。緑間せりと言います。」


なんだ、妹か。つまらん。
でもせりちゃんとは仲良くしたいとは思う。


桃「へぇ!ミドリンの妹さんなんだ!私、桃井さつき!」


せり「あの聞いてもいいですか?」


桃「なになに?」


せり「彼女ってなんですか?」


全‐せり「は?」


全員がその場に固まった。
1軍全員が固まっている中、せりちゃんだけは首を傾げていた。
そんなしばらくの沈黙を破ったのは青峰だった。
私達が言ってる【彼女】の意味がわからない中学生ってまだいるんだな…。


青「マジでwwおまっ!うそだろwwww」


せり「笑うなんてひどいのです!」


いやいや、これが笑わないでいられないって。
まあ、彼女って意味はいろいろあるよ?
三人称、話し手、聞き手以外の女性をさし示す語。
男性から見た愛人、恋人である女性とか♪
今の場合は恋人を示すけど…。
それを知らないとは。
歴女美女は末恐ろしいな。


赤「好きな人と同じ気持ちで側にいるみたいな感じだよ…多分」


赤司、多分って…。
信憑性ねぇのかよ。


せり「なら、真くんの彼女になりたいのです!」


緑「なら俺はせり の彼氏になるのだよ!」


貴『ちょ!お前ら兄妹!法律的にダメだろ!!』


緑「はっ!何を言ってる時雨。法律などいじればいいのだよ!」


貴『お前が何を言ってる!誰かっ!
このシスコンどうにかしてくれ!!』


せり「彼氏ってなんですか?」


全‐せり「……。」


紫「うわーなんも知らないんだ」


知らんにも程があるとは思いませんかね?
せりちゃんなんかスマホを取り出して調べ始めたし…。
それでもって意味が理解できなかったんだろうね。
頭の上がハテナでいっぱいだ。


赤「わからないんだねせり」


せり「はいなのです」


赤「いつかわかる日がくるよ…多分」


不安要素が多いし、曖昧だ。
赤司は若干困った顔で笑った。

☆ 11→←☆ 9



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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月3日 16時

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