出口 42 ページ45
.
.
木「俺達仲間だろ?」
森「もっと俺達を頼っていいんだよ?」
実「もしAちゃんのせいで巻き込まれてしまっても、Aちゃんなら責任持って私達を脱出させようと頑張るでしょ?
なら、私はそれでいいわ」
福「巻き込んだって責任感じるなら最後まで演奏しろ」
みんなの言葉に涙がこぼれた。
どうしてそんなにみんな優しいのよ…。
黒「泣かないでください、A先輩。
みなさん嘘は言ってませんよ」
貴『っ…。みんな、ほんとごめっ…』
みんなの優しさが心に染みる。
私、ここにいていいんだ。
心から安心出来た瞬間。泣いたのはあの日以来だ。
***
泣き止んでつばめさんから濡れタオルを受け取り目に当てる。
結構染みるな…。
少し休んでから私は亞里朱ちゃんの部屋は行き、演奏することになっている。
部屋まで一緒に来てくれるのは日向と木吉、笠松さんと森山さん。
そして、一緒に行くと言ってくれた伊月を含めた5人。
伊月とは気まずくなるかと思ったけど、普通に話せたからさっきごめんって謝った。
そしたらやっぱり怒っていたようで、ちょっと泣きそうになった。
伊月に怒られたことなかったから驚いた。
日向やリコにはよく怒られるけど。
伊「水貰ってきたけど飲む?」
タオルを外して前を見ると、心配そうに覗き込む伊月の顔が目の前にあった。
貴『ありがとう。それ飲んだら亞里朱ちゃんのところ行こう』
伊「無理するなよ?」
日「なんだかんだ言って、伊月はAに優しいよな」
木「仲のいい証拠だな!」
貴『まあ、誠凛の中で一番仲良くしてるのは伊月だし…』
日「仲がいいって問題じゃねぇと思うけど…」
えっ?どういうことだろ?
とりあえず、伊月から水を受け取り、一気に飲み干した。
貴『笠松さん、森山さん。そろそろ行きますが大丈夫ですか?』
森「ああ!俺はAちゃんとのデートはいつでも大丈夫だ!」
笠「デートじゃねぇよバカ!」
と、また森山さんは笠松さんに蹴られた。
最初は痛そうって思ったけどなんかだんだん見慣れてきた。
慣れって恐ろしい…。
とにかく私達は亞里朱ちゃんの部屋へ向かうことに。
演奏をみんなにも聞いてもらいたいなって少し思ったけど、全員亞里朱ちゃんの部屋には入れないし、亞里朱ちゃんが嫌がりそう。
てか、演奏前に謝ろう。
大広間に残るみんなに一言声をかけてから私達は亞里朱ちゃんの部屋へ向かった。
280人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サイガ(プロフ) - AYA★さん» コメントありがとうございます!オトゲーいいですよね〜w (2015年4月14日 14時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
AYA★ - 面白いです!!私も、サイガさんと同じでオトゲー系にハマってます。 (2015年4月14日 10時) (レス) id: 907f164e85 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - アニヲタ小学6年生さん» 伊月!! (2014年7月20日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - ラーユ←さん» そのゲームを元にしてます! (2014年7月20日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
ラーユ← - …なんかどっかのホラゲーで見たことがあるような…クロエのレクイエム…だっけ (2014年7月20日 19時) (レス) id: 0cf5d80414 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月29日 22時