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侵入者の鎮圧は一瞬だった。
だが外の安全が完全に確保されるまで客には地下のシェルターに待機してもらう。
広いシェルター内にあるソファーに座る客へウェイターたちが水の入ったグラスを渡して行く。
ナンバーズが怪我はないか気分は悪くないかを確認する。
気分が悪くなった客や怪我人は扉の向こうに置いてあるベッドに誘導し寝かせ、店に常駐しているドクターが客の様子を診て処置を施していく。
時折来るアルコールや軽食のオーダーを聞き用意して手渡したりとウェイターたちは忙しく立ち回る。
ナンバーズは客を落ち着かせる為に話し掛ける。
遅れて戻って来たカラーズも自分の客の元へ行き声を掛けた。
夜明け頃……漸く終息し客を送り出した。
「容赦ねぇな」
外に出て惨状を目の当たりにする。
「建物揺れたのこれ？」
「うん、見事な捨て身だね」
「今日中に引き取りに来るって、これ共々」
店にヘリが突っ込んでいた。
その崩れた壁から侵入してきたのだ。
「どさくさに紛れて２組来てたらしいから大変」
「臨時休業だな」
「流石に壁破壊されてるからね」
呑気に話すカラーズたち。
その後ろでその話を聞きながら惨状を見て体を震わせるナンバーズとウェイターたち。
「大丈夫か？」
「怪我はない？」
カラーズが出来るだけ優しく声を掛ける。
それに声こそ返らなかったが皆、頷いた。
「びっくりしたよな。
でもちゃんと訓練通り出来てたよ。
偉いな」
一番危険に身を呈した智が皆を労る。
「智、血……」
智の額に一筋の血が流れているのを潤が見つけ声を掛けた。
それを智の隣にいた雅紀が見る。
「ガラスかなんかで切ったかな？
結構飛んでたからね。
医務室行っといで」
「痛くないけど」
「皆がびびってるから手当てしとこ。
それにナイトは顔が命だよ。
潤、頼んでいい？」
雅紀は潤を呼び預ける。
智は大人しく潤に連れられて行く。
「キング、解散でいいかな？
皆、疲れてるだろうから」
「ああ、ご苦労様。
客の方も転んでぶつけたとか飛び散ったガラスで掠った程度で済んだ。
皆のお陰だ。
暫く臨時休業になると思うからゆっくり休んでくれ。
………解散。
あ、ニノちょっと残ってくれ」
事後処理に追われるオーナーに変わって皆に声を掛け、笑顔を向ける。
キングの言葉に皆、部屋へと戻って行った。
カラーズは彼らを見送った後、オーナーの元へ向かう。
「雅紀、智の様子見て一緒に来てくれ。
それと潤もな」
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蒼羽(プロフ) - ともさん» ありがとうございます。なんか設定が暗くて重いのが多いですね……なのにどシリアスになりきらない文章力のなさが申し訳ないです。トホホです。それでもめげずに書いて行きたいと思いますので、お付き合いよろしくお願いします。励まされ頑張れます。 (2021年2月12日 17時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 終わってしまった。今回のお話も前回のお話同様…頭の中で構成図を組立ててそれを頭に叩き込みながら拝読させてもらいました(笑)皆…重く辛い過去を持ちつつも苦しみを分け合い支え合う姿に心を奪われています。とても素敵なお話をありがとうございました。 (2021年2月12日 15時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - あいさん ありがとうございます。お返事が遅くなり大変申し訳ないです。コロナに振り回されて小説書くだけでコメントまで手が回りませんでした。いつ終わるのか……外に出れない皆様のささやかな時間潰しが出来ればと頑張ります。 (2020年4月3日 14時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんばんわ、楽しく読ませてもらってます(^o^)これからも楽しみにしてます☆ (2020年3月20日 20時) (レス) id: 836a232359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年3月19日 20時
