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side 二郎
メイン料理人がお疲れで休んでいるから残りの人間で昼ごはんを作る。
何するんだろ？……って思ってたら雅紀さんが竹を３本担いで来た。
……まさか……あれは…幻の…………流し素麺！？
三郎と２人、テンションが上がる。
素麺と薬味作りを和也さん、翔さん、四郎が担当し、流し素麺の流し台を竹で作るのを雅紀さんの指導の元、俺と三郎が担当した。
鉈で竹をパッカーンと２つに割る……がなかなか難しかった。
節で止まるから、そこでトントンと力を入れる。
力のある雅紀さんと三郎は簡単そうにさくさく進んで綺麗に割れたが……やはり？俺は上手くいかない。
鉈は竹の中に消えるし進まない。
もう三郎は節を削ってるのに……俺はまだパッカーンとならない。
雅紀さんに至っては自分の分の竹をもう１回ずつ割って足場を作ってるのに。
それでもどうにか自分の分をパッカーンできた時は達成感たっぷりで嬉しかった。
自分の分の節削りが終わってる三郎に手伝ってもらって俺が割った竹の節を取る。
それができた時には雅紀さんは足場を完成させてた。
その足場に竹を乗せて行く。
「うわぁ〜！
マジかぁ！」
「凄い！
マジ手作り流し素麺！」
ほぼほぼ雅紀さんが作ってくれたんだけど三郎と２人ハイタッチした。
勿論、雅紀さんとも。
そこに翔さんが走って来て
「雅兄、ご指名。
和兄が呼んでる」
「……わかった。
翔、これには触るなよ。
ザルとバケツとホースを用意してて。
それだけでいいからな」
翔さんにそう念を押して雅紀さんは中に入って行く。
「お、できたんだ」
「うん！
めっちゃ楽しかったぁ〜！」
「だよなぁ。
パッカーン難しくなかった？」
「結構、難しかったですけど楽しかったです」
「そっか、ならよかった」
翔さんが優しく笑ってくれる。
本当に五十嵐さん兄弟は優しい。
俺の受験と時といい、今回の別荘、家の事。
イチくん繋がりで知り合った俺たちとは赤の他人なのに、とてもよくしてくれる。
「さて、付いて来てくれる。
まだ必要なモノがあるから」
そう言って連れて行かれたのは小さいけど……蔵。
恐る恐る入ったけど中は思った以上に綺麗だった。
「大丈夫だよ。
外は古い感じにしてあるけど、中も外もリフォームしてあるから綺麗だろ」
ああ……あえて古い感じにしてるんだ。
へぇ、趣きがあっていいな。
棚からバケツと大きめなザルとホースを渡される。
そしてお椀。
「流し素麺セットなんだよ」
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蒼羽(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。本当に内容は考えてないです。彼らが勝手に動くんで、それを文章にしてるだけなんです。なのでこの先はどうなるか私もわかりません。他のお話はオチとイベント幾つかは考えて書き出してたんですが…今回は全くなしです。 (2021年7月8日 21時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます(*＾▽＾*)海に落ちてもイチくんは本人ケロっとしてそうだなぁとか海に落ちたゴロくん大丈夫かなぁ??とか五十嵐兄弟もしっかり者の潤兄を中心に動いてるから潤兄が風邪とかでダウンしたらどう動くのかな？とか想像しながら読んでます☆彡 (2021年7月8日 9時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - butazch715413さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて幸いです！書いてる私も楽しいので…お話の方は彼らの動くに任せているので私自身どうなるかわかってませんけど…これからも楽しんでいただけるよう、彼らに付いて行きたいと思います。これからもよろしくお願いします。 (2021年7月7日 19時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
butazch715413(プロフ) - もぅ大好きです、このお話は、特に大好きで、更新 楽しみにしてまっす＼(_ _) (2021年7月7日 8時) (レス) id: 1ffa2632ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2021年6月24日 1時
