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side 二郎
何がどうなって……こうなった？
確かに大きな揺れだった。
俺も思わずバランスを崩しかけたけど雅紀さんが俺の腰を抱えてくれたおかげで転ばずに済んだ。
ほっとした次の瞬間……
「ゴロちゃん！イッちゃん！」
三郎の悲痛な声が聞こえた。
慌てて三郎の方を見ると…三郎の横にいた筈の五郎の姿がない。
船全体を見回してもいないし、イチくんの姿もない。
なんで……？
呆然とした。
どうしていいかわからず途方に暮れてたら
「しっかりしろ、二郎くん。
大丈夫だから」
雅紀さんが俺の肩を強く掴んで抱いてくれた。
その温もりで落ち着く。
そうだ、ぼーっとしてる場合じゃない。
俺は急いで三郎の方へ行って、雅紀さんがしてくれたように震える肩を抱いてやる。
三郎が少し落ち着いたのを見て海を見ると潤さんが２人を連れてこっちに向かっていた。
……海に落ちたんだ。
状況を把握して背筋が冷たくなった。
何より浮き輪の中にいる五郎がくったりとしていて意識がないのがわかる。
……大丈夫なのか？
「２人とも五郎くんを引き上げるよ。
手伝って」
「「はい！」」
そうだ。
早く助けてやらなきゃ。
翔さんと三郎と一緒にロープを引く。
水面から出た途端に重く感じる。
水を含んでいるのと意識がないせいか。
雅紀さんが腕を伸ばし浮き輪ごと五郎を抱えて船に上げてくれた。
「三郎くん！」
三郎が呼ばれて雅紀さんの所に行くと今度はイチくんを引っ張り上げた。
イチくんはしっかりしているようだ。
その後、雅紀さんは潤さんも引っ張り上げる。
それから皆、五郎の元に近寄った。
２人を待つ間、翔さんが五郎の胸を押してた。
呼吸がおかしいのか？
止まってる？
……全身の血の気が引いて行く。
「翔、雅紀と変われ」
「はいっ」
潤さんの指示が飛ぶ。
学校の授業でチラッと習ったけど実際に見るのは初めてだ。
２人は慣れてんの？
やった事あるの？
不安に思いながら同じく不安になってる三郎とともにイチくんの側に行く。
イチくんは翔さんにバスタオルを肩に掛けられ震えてた。
その肩を三郎と一緒に抱き締める。
ううん…気持ちは多分、縋り付いてた。
大丈夫だって信じてるけど何かあったらどうしようって不安とで押し潰されそうだ。
目の前で行われる救急救命処置。
雅紀さんが胸部圧迫して潤さんが人工呼吸をする。
その人工呼吸で五郎が水を上手く吐き出した！
途端に咳き込むが、これで大丈夫だ。
よかった……
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蒼羽(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。本当に内容は考えてないです。彼らが勝手に動くんで、それを文章にしてるだけなんです。なのでこの先はどうなるか私もわかりません。他のお話はオチとイベント幾つかは考えて書き出してたんですが…今回は全くなしです。 (2021年7月8日 21時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます(*＾▽＾*)海に落ちてもイチくんは本人ケロっとしてそうだなぁとか海に落ちたゴロくん大丈夫かなぁ??とか五十嵐兄弟もしっかり者の潤兄を中心に動いてるから潤兄が風邪とかでダウンしたらどう動くのかな？とか想像しながら読んでます☆彡 (2021年7月8日 9時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - butazch715413さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて幸いです！書いてる私も楽しいので…お話の方は彼らの動くに任せているので私自身どうなるかわかってませんけど…これからも楽しんでいただけるよう、彼らに付いて行きたいと思います。これからもよろしくお願いします。 (2021年7月7日 19時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
butazch715413(プロフ) - もぅ大好きです、このお話は、特に大好きで、更新 楽しみにしてまっす＼(_ _) (2021年7月7日 8時) (レス) id: 1ffa2632ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2021年6月24日 1時
