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side 四郎
サブ兄とゴロがそんな事考えてたなんて……
ゴロはなんとなくわかってた。
料理を率先してやってて腕も上がってる。
苦手だった筈の潤さんにも色々聞いてる。
何よりイチに聞きまくってる。
でもまさかサブ兄まで考えてたなんて。
部活に励んでイチに報告いっぱいしてさ。
そんな素振りなったじゃん。
ジロ兄はイチの言葉にフラフラしてさ。
第一、ジロ兄は喫茶店、絶対無理じゃん。
……俺は？
俺も喫茶店？
それともスーツ？
スーツはないな。
そういう堅苦しい仕事はしたくない。
でも……イチを助けられる仕事はしたい。
だけど喫茶店は人数オーバー？
じゃあ、どうする？
高校卒業して適当に就職するつもりだった。
なのに変わって来た。
ジロ兄はこのまま大学卒業……からの就職。
サブ兄も大学か専門学校に進学してから就職するんだと思ってた。
それが喫茶店？
ゴロもその気満々。
どっかで修行？
……俺は？
……俺は…わかんなくなった。
「シロ、どした？」
考え込んでたらイチが俺の顔を覗き込んでた。
「えっ、いや……皆…考えてんだなって……」
ああ…もう、何マジな事言ってんの、俺。
「シロは直ぐ考え過ぎるからな。
シロのペースでいいんだよ」
穏やかで優しい微笑み。
その微笑みは安心を与えてくれるモノだった。
……知らなかったよ……知ろうともしなかったよ。
「うん……ちょっと焦った」
「焦んなくても、まだ時間あるよ。
シロはまだ２年生なったばっかだし」
「うん、ありがとう」
優しく話してくれるイチに礼を言うと嬉しそうにふわりと破顔した。
ああ……この笑顔を２度となくさない。
結局……後々の事を考えて駐車場スペースはそのままで庭を少し削る事にした。
掃除は大変だけど、ばあちゃんが大好きだった優しい香りの金木犀や椿の木を中心に花壇を少々残す。
イチ曰く、花々は母さんたちが生きてた頃のままのモノやその子孫？らしい。
多年草はその時のまま。
一年草は毎年、種を取り新しく植えて花を咲かせまた種を取る……を繰り返して来たそうだ。
だから子孫。
その花の場所を残し店に回す事にした。
庭は水をやるための徒歩スペースだけになったけど。
それでも……ばあちゃんと母さんが大好きだった花たちは残った。
イチが残してくれてた。
潤さんに聞いたら花も木も傷付けないように細心の注意を払って工事をしてくれているそうだ。
一年草はまだ植えてなかったし。
また優しい庭になる。
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蒼羽(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。本当に内容は考えてないです。彼らが勝手に動くんで、それを文章にしてるだけなんです。なのでこの先はどうなるか私もわかりません。他のお話はオチとイベント幾つかは考えて書き出してたんですが…今回は全くなしです。 (2021年7月8日 21時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます(*＾▽＾*)海に落ちてもイチくんは本人ケロっとしてそうだなぁとか海に落ちたゴロくん大丈夫かなぁ??とか五十嵐兄弟もしっかり者の潤兄を中心に動いてるから潤兄が風邪とかでダウンしたらどう動くのかな？とか想像しながら読んでます☆彡 (2021年7月8日 9時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - butazch715413さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて幸いです！書いてる私も楽しいので…お話の方は彼らの動くに任せているので私自身どうなるかわかってませんけど…これからも楽しんでいただけるよう、彼らに付いて行きたいと思います。これからもよろしくお願いします。 (2021年7月7日 19時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
butazch715413(プロフ) - もぅ大好きです、このお話は、特に大好きで、更新 楽しみにしてまっす＼(_ _) (2021年7月7日 8時) (レス) id: 1ffa2632ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2021年6月24日 1時
