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side 潤
引越しが終わり、産まれてからずっと暮らしていた家の前で舞賀兄弟は写真を撮った。
それから家が解体されるのを涙しながら見ていた。
感情豊かな子たちだ。
双子は智に左右からしがみついて泣き、二郎くんと三郎くんは抱き合いながら泣いてた。
智は双子を抱き締めながら静かにはらはらと涙を流していた。
そんな兄弟たちを見て……何故かうちの母親と雅紀が抱き合いながら大号泣。
おいっ、雰囲気壊れるだろ！
だから立ち会いに来るなって言ったのに。
そんな母さんと弟に苦笑を浮かべるしかない俺と和。
翔も苦笑いしながら涙浮かんでんぞ。
うちも負けずに感情は豊かなようだ。
そんな彼らもうちでの生活に少し慣れた頃……
「……潤さん」
舞賀末っ子が珍しく俺の部屋を訪ねて来た。
「どうした？」
何か聞きたい事があるんだろうが、言い出しにくいのかもじもじくんと化している。
「あのさ……」
じっと待ってみる。
待つ事、数分……漸く口を開いた。
「店なんだけどさ」
「店？
家じゃなくて？」
「うん……もう少し広くできる？」
話し出せば勢いが付いたのかスムーズに話し出した。
「今ならできなくもないが。
何故だ？」
「……イチ１人任せるの心配なんだ。
また無理するんじゃないかって。
でさ、一緒にしたいなって思ったんだ。
でもさ、そんなに広くないじゃん。
２人分の給料分、売り上げ上がるか不安で」
「でも、おじいさんとお母さんは２人でやってたんだろ？」
「うん……そうなんだけど。
じいちゃんには常連さんがいっぱいいたけど、俺ら１からじゃん。
やっぱ不安でさ。
少し広げてお客さんの数を増やしたいかなって」
「……くす」
「な、なんで笑うんだよっ」
一生懸命な彼に思わず笑ってしまったら拗ねた。
理由はそれだけじゃないんだが……
「悪い、悪い。
五郎くんの事を笑ったんじゃないんだ。
一昨日に三郎くんも同じ事を言って来ててね。
それで…ついな」
そう……五郎くんが来る前に全く同じ事を三郎くんが言って来てたんだ。
智は無理の前科が山ほどあり、今も体調が完治してなくて大丈夫とは言い難い。
「……それで、今…思案中なのが、これだ」
パソコンを起動して考えてた訂正案を出す。
「これ…」
「三郎くんが言って来てから考えてたんだ」
プリントアウトしてないからパソコンで見てもらうしかないので画面を開いた。
「今の家や店からプラスして広げるにはここらが限度なんだ」
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蒼羽(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。本当に内容は考えてないです。彼らが勝手に動くんで、それを文章にしてるだけなんです。なのでこの先はどうなるか私もわかりません。他のお話はオチとイベント幾つかは考えて書き出してたんですが…今回は全くなしです。 (2021年7月8日 21時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます(*＾▽＾*)海に落ちてもイチくんは本人ケロっとしてそうだなぁとか海に落ちたゴロくん大丈夫かなぁ??とか五十嵐兄弟もしっかり者の潤兄を中心に動いてるから潤兄が風邪とかでダウンしたらどう動くのかな？とか想像しながら読んでます☆彡 (2021年7月8日 9時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - butazch715413さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて幸いです！書いてる私も楽しいので…お話の方は彼らの動くに任せているので私自身どうなるかわかってませんけど…これからも楽しんでいただけるよう、彼らに付いて行きたいと思います。これからもよろしくお願いします。 (2021年7月7日 19時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
butazch715413(プロフ) - もぅ大好きです、このお話は、特に大好きで、更新 楽しみにしてまっす＼(_ _) (2021年7月7日 8時) (レス) id: 1ffa2632ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2021年6月24日 1時
