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side 和也
驚いて思わず兄さんの後ろに隠れた。
ちょっと？目付きや口が悪い奴らが並んだ。
塊で来るよりマシだけど。
しかもでっかい声で挨拶と自己紹介する。
何、この体育系のノリ。
しかも時々頭撫でられるし。
無駄に顔面偏差値高いし。
ここの組って顔で組員選んでんの？
でも兄さんが１番イケメンだ。
一通り挨拶は済むと個々に散って行く。
それを見てふぅ〜と大きく息を吐いた。
そんな俺の頭を雅紀さんはわしゃわしゃと撫で回す。
こいつ力が強いの自覚ないから頭が押し潰されそうなくらい痛いんだ。
痛いって訴えても気にせずへらへら笑ってるし。
横であいつもへらへら笑ってるし。
なんなら兄さんもくすくす笑ってるのわかってるからね。
「和はどうする？」
雅紀さんが解散して自由にしていいって言ったから兄さんは俺にどうするか聞いたんだけど、ここの風が思いの外気持ちいいから
「もう少しここにいる」
そう答えた。
こんな風に外でゆっくり風を感じる事は今までなかった。
兄さんもそうなのかな？
目を細めて風に身を委ねているように見える。
なんかモデルみたい。
「潤くん、綺麗だね」
横からそんな声が聞こえた。
何言ってんだ？って思って見たあいつの目は穏やかだけど愛し気に兄さんを見ていた。
なんだよ、その目は。
そんな目で兄さんを見んな！
俺とは会ってないけど兄さんとは会ってるんだ、こいつ。
しかも兄さんに甘えまくってんだろ？
おまえには雅紀さんがいるんじゃねぇのかよ。
なんだよ、それ。
「和くんは可愛いけど」
ついでみたいに言ったそんな言葉に騙されない。
兄さんをおまえみたいな奴にやらないからな。
やっぱりこいつ嫌いだ。
聞こえない振りで兄さんの腕を掴む。
兄さんにはあいつの呟きは聞こえてなかったみたいだ。
訝し気に俺を見ながらもいつも通り優しく微笑んでくれる。
「どうした、和」
「やっぱ戻ろう、兄さん」
あいつの目にこれ以上兄さんを映しておきたくなくて甘えるように言ってみた。
「疲れたか？」
「うん、ちょっと」
兄さんの優しさを利用する。
「智さん、和が疲れたみたいなんで戻ります。
智さんはどうしますか？」
「まだここにいるよ。
今日は雅紀さんとこ行くから後はいいよ」
よしっ！
「和くんも潤くんもお疲れ様。
ゆっくり休んでね」
にこやかに手を振るあいつをスルーして兄さんの手を引く。
俺には兄さんだけなんだ。
おまえなんかに絶対やらない。
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蒼羽(プロフ) - 夏樹さん» ありがとうございます。ちょっと寄り道してましたが、続き始まりました？ので、これから後半に向けて頑張ります。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2021年1月24日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - 楽しみにしながら、小説の続きが読みたいです。 (2021年1月24日 22時) (携帯から) (レス) id: f3c5bb2111 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます。面白いそう言っていただけて嬉しいです。頑張りますので、よろしくお願いします。 (2021年1月17日 11時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 小説面白いです更新待ってます (2021年1月16日 23時) (レス) id: c3d8a6651c (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 明さん、コメントありがとうございます。毎日２話が限界で申し訳ないです。時々滞りますが……寝落ちして更新しそびれる……なんて事もありますが。できる限り頑張りますので、これからもよろしくお願いします。 (2021年1月12日 21時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年12月29日 16時
