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家まで与えられ同世話賃ももらえてラッキーちゃラッキーだった……
でも常に俺の顔色を見てびくびくしている子どもにどう接していいのかわからなかった。
それに家事なんてやった事なくて真面にできる訳ないが駄賃と家まで与えられてるからやらない訳にはいかなかった。
だけど料理なんてやった事なくてコンビニメシ。
こいつはおにぎり１個で充分な省エネな子どもだった。
掃除は片付ける程度で洗濯は着替えが必要だからなんとかした。
朝から迎えが来てこいつを連れて行く。
送迎付きで優雅に学校行ってるんだと思ってた。
違う事に気付いたのは同居して僅か２日後。
寝ながら魘されて泣いてるのを見つけた。
「や、だ……たす…け、て……」
魘されて必死に伸ばした手を思わず握った。
すると大きく息を吐き、静かになった。
でも手を離して暫くしたらまた魘されて。
さ迷う手を握って俺も眠いからそのまま寝た。
朝起きたらどうも抱き締めてたみたいで。
驚いたけど穏やかな寝顔を見てほっとした。
それから起こしていつも通りメシを食わせて着替えさせて。
だけどいつにも増して動きが緩慢でずっと泣きそうな顔をしていた。
おにぎりも半分残した。
「どうした？
もう食べないのか？」
コクンと小さく頷く。
そして俯いて黙り込んだ。
その沈黙が嫌で何気に聞いてみた。
「年幾つ？
何年生だ？」
「１年生」
１年生……ってこんなに小さかったか？
子どもの大きさなんてわからないから、こんなもんかと納得した。
「学校楽しくないのか？」
「わかんない。
行ってないもん」
「そんな訳ないだろ？」
「３回しか行ってない。
３回行って帰って来たら父ちゃんがぶら下がってて、訳わかんないうちにおっさんたちに連れられて来た」
？？？？？？
こっちが意味わかんねぇ。
お父さんがぶら下がってた？
連れられて来た？
こいつ訳ありか。
その時になって面倒なガキを預けられたんだと思った。
「車に乗って何処行って何してんだよ」
「ホテル？
知らないおじさんに触られたり色々」
完全アウトだろ。
子どもをどうこうしたい大人がいるのは知ってたけど……それ？
思いっきりドン引きした。
毎日……学校もいかせてもらえず、そんな事してんのか？
「なんで……」
「父ちゃんの借金返すの」
高校中退の馬鹿な俺でもわかる。
小学生にそんなモン返す義務なんてない。
でも小学１年生だからわからないんだ。
借りたモノは返すって事しか。
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蒼羽(プロフ) - 夏樹さん» ありがとうございます。ちょっと寄り道してましたが、続き始まりました？ので、これから後半に向けて頑張ります。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2021年1月24日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - 楽しみにしながら、小説の続きが読みたいです。 (2021年1月24日 22時) (携帯から) (レス) id: f3c5bb2111 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます。面白いそう言っていただけて嬉しいです。頑張りますので、よろしくお願いします。 (2021年1月17日 11時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 小説面白いです更新待ってます (2021年1月16日 23時) (レス) id: c3d8a6651c (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 明さん、コメントありがとうございます。毎日２話が限界で申し訳ないです。時々滞りますが……寝落ちして更新しそびれる……なんて事もありますが。できる限り頑張りますので、これからもよろしくお願いします。 (2021年1月12日 21時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年12月29日 16時
