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「サトシくんは電気系統を遮断するのかな？」
動きの止まったロボットを見てショウが呟く。
「動きが完全に止まってる。
前もそうだったよね、停電になったし」
「そうだな」
画面を見ているとまた別の遠吠えが聞こえた。
「これはマサキか」
「だな、潰れてってる」
前回同様、機能を停止したロボットが成す術もなく潰れて行く。
「このバギー大丈夫なのかな？」
「……多分。
カズが何か細工してるだろ。
でなきゃこれで来ないよ」
「そうだよな」
言いながら画面を切り替えてみる。
「檻も潰れてる。
動物たちが逃げてくよ。
生き物には作用しないのか」
ロボットは再起不能となったが、人には影響はないようで密猟者たちは手に無事な武器を持ちサトシたちに襲い掛かる。
勿論人のスピードでサトシやマサキ、ウォルファたちに追い付く事はなく次々と倒されて行く。
攻撃力の差に密猟者たちが後退り始める。
だが幾人かが戻って来た。
手に新たな武器を持って。
「ミサイルランチャー？
あんなもんぶっ放したら環境も破壊してしまう」
密猟者たちが肩に担いでいる武器を見てジュンか驚愕する。
スピードについて行けない密猟者はマシンガンでウォルファたちを誘導しミサイルを発射した。
爆音を警戒していたが大きな音はしなかった。
画面を見るとミサイルは爆薬ではなく捕獲用ネットだった。
だがネットの中に捕らわれたウォルファは大きく身悶え地面に伏した。
「電流だ……」
「電流って……」
「幾らレーザーを弾き弾丸を受け止める体毛を持っていても生えていない所もある。
そこに人間なら一発で死ぬような電流を流せば流石のウォルファとて意識を失う。
……そんなもんまで用意してたのか」
「サトシくんたちも危なくない？
どうしよう」
「どうしようもない。
俺たちなんて一瞬であの世だよ。
邪魔になるだけだ」
確実に足手まといになる。
ジュン１人なら背後に回り密猟者を狙撃する事は可能だった。
だがショウがいる。
１人で置いとけないし、連れても行けない。
こういう修羅場は無縁そうだから。
悔しいが動けない……
「あっ、サトシくん！」
ショウが見詰める画面で１匹のウォルファを庇って網に捕らわれるサトシが映った。
「サトシ！？」
網の中で跳ねるように見悶えるサトシ。
回りにいるどのウォルファよりも小柄な彼の体に流される電流。
サトシが地に伏した。
次の瞬間、聞いた事のない地を這うような唸り声が轟いた。
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蒼羽(プロフ) - ともさん» いつもありがとうございます。最後は５人でわちゃわちゃをもっとう？に書いてます。悲系とは無理です。読む分には大丈夫なんですが書けません。妄想なんでね、楽しくて幸せな妄想したいです。苦難はセーフと言うか好きですが。乗り越えた後に幸せ…がいいです。 (2021年2月21日 21時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんにちは。こちらのお話も…残酷な過去があったけれど最愛な仲間？が増えて生きる意味と幸せを分かち合い強い絆で結ばれた5人。とっても胸アツで楽しかったです。 (2021年2月21日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年11月29日 14時
