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どうにも休みも遠くて単発の仕事も夕方からとか朝一とか中途半端な時間ばかりだったな。
それでもスーパー行っていい魚を仕入れてくれてたっけ。
その時はこの人から家へのお誘いがあった。
行ってみるとこれだ。
今日と同じく大量の料理。
しかも前日から仕込んでたとか。
懲り出すとマメさはパワーアップ。
でも味付けは……こんくらい、こんなもんとか結構大雑把だよね。
だけどちゃんと上手い。
なんなの？
「なんか、レパートリー増えた？」
「これは、前に釣り行った時、漁港にいたおっちゃんに教えて貰った漁師メシ」
「ああ、だからなんかほっこりした味するね」
「だろ？
すっげぇ上手かったから今度、作ってやろうと思って教えてもらった」
「ありがと」
今日漸くお披露目できたんだ。
マジ、旨いわ。
どれだけのモノを隠してんの？
「はい、どうぞ」
「ありがと」
持って来たウィスキーをロックにして手渡す。
テーブルからリビングのソファーに俺が座るとその足元のラグにちまっと座る。
「何故そこ？」
「まだもうちょっと、ゆっくり飲みたい」
「ここでも飲めるだろ」
俺の横をとんとん叩いて訴えるが、じとっと上目遣いで俺を見てふるふる頭を横に振る。
俺の横になんの不満がある？
「飲めないだろ」
「飲めるだろ」
「兎に角、ここがいいの」
聞きゃあしない。
だったら俺が下りるだけなんだけど。
ソファーを下りて横に座る。
なんでちょこっと体を離す？
おいっ！
恋人に対して失礼だろ。
１度立ち上がって背後に回って座ってやる。
両足でしっかりその華奢な体を挟む。
「なんでここ？
狭くない？」
「まったく。
愛しい恋人に引っ付いてられるんだよ、幸せだろ？」
耳元に囁くとぷるっと震える。
年上のおっさんの仕草が可愛いって、俺どんだけこの人に惚れてんの？
ほっそい腰に腕を回し肩に顎を置く。
だからぷるぷるし過ぎだって。
そんな可愛い反応するからつい悪戯したくなるってわかってんのかな？
首筋をつっ〜と下から上に舐めてみた。
「何やってんだよっ。
飲めないだろ」
怒りながらも顔をこっちに向けないのは赤くなってるのを自覚してるせいだね、耳赤いもん。
そんな可愛い耳を食んでやる。
腕の中の体がぴくんど跳ねる。
ついでに手も悪戯に動かす。
この人の可愛い反応が楽しくて、ついね。
「だから、飲めないって」
「俺は酒より新しい年になったあなたを堪能したい」
「どこのドラマのセリフだよ」
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蒼羽(プロフ) - 青子さん» 初めまして＆コメントありがとうございます！…もう嬉しすぎます。青子さんのお話もお気に入り入れて何度も読み返させて頂いてます。そんな方からのコメント嬉しすぎます。拙いお話にお付き合いありがとうございます。しかもタニス・リーファンだなんて…頑張れます！ (2021年11月26日 22時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 今回のラスト、まさかまさかでした。この先があったら、なかなか怖い事になりそう…などと妄想しております。蒼羽さんの作品をこれからも楽しみにしております。モンスターの太郎ちゃん、一郎君兄弟、楽しみにしております。最後にタニス・リーのファンです。 (2021年11月26日 16時) (レス) id: d98076db62 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。蒼羽さんのお話は全部読ませていただいております。毎日の更新本当にありがとうございます。 (2021年11月26日 15時) (レス) id: d98076db62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年11月26日 0時
